石破茂に投票した議員189人のリストと内訳は?決選投票の真相と派閥動向を徹底解説
自民党総裁選の激動の決選投票において、石破茂氏が獲得した「議員票189票」の内訳は、政権発足から現在に至る永田町の権力構造を読み解く最重要ファクトとして注目を集め続けています。第1回投票では高市早苗氏が議員票・党員票ともに先行したものの、決選投票で劇的な大逆転を果たした背景には、どの派閥・勢力が合流し、誰が石破氏に一票を投じたのかという緻密な権力力学が存在していました。
自民党総裁選挙の投票は党規約により「無記名投票」で行われるため、189人全員の確定公式名簿は公表されていません。しかし、20人の推薦人名簿をはじめ、各陣営幹部の公然たる支持表明、主要派閥の会合決議、さらにその後の組閣人事や報道各社の綿密な出口調査・取材データによって、その大半の陣容が克明に判明しています。本稿では、石破氏を押し上げた189人の実態と派閥勢力図の全貌を客観的事実に基づき徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:決選投票で石破茂氏が獲得した議員票は189票(高市早苗氏は173票)であり、わずか16票差の激戦を制した。
- 要点2:勝敗の決定打は、石破陣営(旧水月会・推薦人20人)に岸田文雄前首相率いる旧岸田派、菅義偉前首相を中心とする無派閥・小泉進次郎支持層が雪崩を打って合流したことにある。
- 要点3:総裁選は無記名投票だが、推薦人20人、閣僚・党役員起用議員、公に支持を認めた議員などから中核メンバーは判明しており、その人選がその後の政権基盤に直結している。
決選投票「189票対173票」の大逆転劇|劇的勝利の数字と背景
自民党総裁選における決選投票の公式結果は、議員票で石破茂氏が189票、高市早苗氏が173票でした。第1回投票において高市氏が獲得した議員票は72票、石破氏は46票にとどまっており、議員票単体では高市氏が26票リードしていました。しかし、上位2名による決選投票では石破氏が143票もの議員票を上積みし、議員票でも高市氏を16票上回って総裁の座を射止めました。
この劇的な逆転を演出した最大の要因は、第1回投票で3位に終わった小泉進次郎氏(議員票75票)の支持層と、林芳正氏(旧岸田派・議員票38票)、茂木敏充氏(旧茂木派・議員票34票)らを支持したグループの動向でした。特に高市氏の背後に麻生太郎副総裁(当時)の強い後押しがあることが伝わると、反高市・非麻生の連携軸が一気に形成され、中道・穏健派の議員票が石破氏へと傾斜した実態が報道各社の取材によって浮き彫りとなっています。
【完全網羅】石破茂の推薦人20人一覧と旧石破派(水月会)の中核メンバー
石破茂氏に確実に投票したことが制度上確定している基盤が、総裁選出馬に際して名前を連ねた推薦人20人です。かつて率いた「水月会(旧石破派)」の側近議員を中心に、党内各派閥の無派閥化・解散が進む中で石破氏の政治信条に共鳴した中堅・ベテランが名を連ねました。
衆議院議員からは、水月会時代から石破氏の女房役として支え続けてきた赤沢亮正氏、平将明氏をはじめ、鴨下一郎元環境相の地盤を継承した新人・中堅、防衛・農林水産分野で気脈を通じる政策通が並びました。参議院議員からも舞立昇治氏など石破氏の地元・鳥取県や山陰地方にゆかりの深い議員や、無派閥として石破支持を貫いてきた議員が固めました。
旧水月会は2021年に派閥としての活動を休止しグループへと移行していましたが、この20人の推薦人は「冷や飯食い」と揶揄された長期の非主流派時代を乗り越えて結集した文字通りのコア層であり、後の第1次・第2次石破内閣における骨格人事へと直結していくことになります。
他陣営から合流した議員の内訳|岸田派・菅グループ・小泉支持層の決断
石破氏の189票を成立させた最大の動力源は、他陣営からの大量合流です。決選投票直前の緊迫した数十分間において、永田町で進行した票の移動は以下のようなグループ単位の決断によるものでした。
第一に、旧岸田派(宏池会)の動向です。岸田文雄前首相は、自らが掲げてきた政策(賃上げ、成長と分配の好循環、宏池会的穏健路線)の継承を重視し、林芳正官房長官(当時)が決選投票に進めなかった場合、保守色の強い高市氏ではなく政策的親和性の高い石破氏を支援する方針に舵を切りました。旧岸田派に所属していた約40人の議員の大半が決選投票で石破氏に投票したと報じられています。
第二に、菅義偉前首相および小泉進次郎氏を支持した無派閥議員の合流です。菅氏は政治改革と派閥解消を強く志向しており、麻生氏主導による派閥力学の復活を警戒していました。小泉氏が決選投票進出を逃した直後、小泉陣営の選対本部長を務めた牧原秀樹氏をはじめとする菅・小泉支持層の多くが「刷新感と政治改革」の観点から石破支持へと舵を切り、これが数十票単位のまとまった票田として石破氏に流れ込みました。

【徹底検証】決選投票で判明・推計された石破票(189票)の勢力別内訳
報道各社による出口調査、各議員の選挙後インタビュー、派閥解散総括会合の証言をもとに整理した、石破氏獲得189票の勢力別・陣営別の推計内訳は以下の通りです。
| 勢力・旧派閥グループ | 推計獲得票数 | 主なキーマン・代表的議員 | 決選投票における合流理由・背景 |
|---|---|---|---|
| 石破推薦人・旧水月会 | 約25〜28票 | 赤沢亮正、平将明、岩屋毅、舞立昇治 | 長年石破氏を支えた側近グループ。出馬に必要な20人の推薦人を中核に結束。 |
| 旧岸田派(宏池会出身) | 約35〜40票 | 岸田文雄、林芳正、木原誠二、金子恭之 | 穏健保守路線・政策継続を重視。高市陣営への警戒感から結束して石破支持へ合流。 |
| 菅グループ・小泉陣営 | 約45〜50票 | 菅義偉、小泉進次郎、牧原秀樹、坂井学 | 派閥政治の脱却と政治改革の実行を重視。麻生主導の高市包囲網に対抗して結集。 |
| 旧茂木派・無派閥その他 | 約35〜40票 | 加藤勝信、梶山弘志、青木一彦 | 茂木氏・加藤氏敗退後の自主投票の中で、党改革や安定運営を期待して石破氏へ投票。 |
| 旧二階派・旧森山派ほか | 約30〜35票 | 森山裕、武田良太、平沢勝栄 | 党幹事長に内定した森山裕氏の調整力と、党内融和・挙党態勢の構築を意図して投票。 |
このデータが示す通り、石破氏の獲得した189票は、単一の巨大派閥の力によるものではなく、「旧岸田派+菅・小泉グループ+旧水月会・無派閥連合」という、極めて広範な反主流・中道連携によって形成された複合票であったことが分かります。
無記名投票の壁とネットの憶測|確定リストが存在しない制度的理由
インターネット上やSNSでは度々「石破に投票した189人の確定実名リスト」と題した情報が拡散されますが、これらを閲覧する際には選挙制度上の厳格な事実を認識しておく必要があります。
自民党総裁選挙の議員投票は「完全無記名投票」で行われます。投票用紙に候補者の氏名のみを記入して投票箱に投じるため、党執行部や選挙管理委員会であっても「誰が誰に投じたか」を示す公的記録を残すことは物理的に不可能です。したがって、公的に100%確定しているのは出馬届出書に署名・捺印した推薦人20人のみであり、それ以外の169票については、本人の公式なメディアでの公言、派閥・グループの共同決議、または幹部への取材に基づく「判明・推計」となります。
ネット上に流布する一部のリストには、実際には決選投票で高市氏に投じたと明言している議員が含まれていたり、棄権・無効票の存在が無視されていたりするケースが散見されます。公的記録と取材報道による推計を明確に切り分けて情報を読み解くことが肝要です。

石破政権の人事に直結した「189票の論功行賞」と党内バランス
無記名投票でありながら投票動向をほぼ完全に裏付けるのが、組閣および党役員人事です。総裁選直後に発足した石破内閣の布陣を見れば、189票の拠出元がいかに正確に処遇されたかが如実に表れています。
党の要である幹事長には、選対を取り仕切り各派閥とのパイプ役を務めた森山裕氏が就任。副総裁には石破支持の決定打となった菅義偉氏が迎えられました。内閣の要である官房長官には旧岸田派の林芳正氏が留任し、財務大臣には総裁選を戦った加藤勝信氏、防衛大臣には石破氏の盟友である中谷元氏、外務大臣には推薦人筆頭格の岩屋毅氏が配置されました。
さらに、経済再生担当大臣に赤沢亮正氏、デジタル大臣に平将明氏と、長年石破氏を支え推薦人となった最側近が初入閣を果たしました。一方で、決選投票で対立候補となった高市氏や、高市氏を全面的に支援した麻生派からは主要閣僚への起用が限定的となり、この人事配分こそが「189票の内訳」を如実に物語る最大の証拠となっています。
【石破に投票した議員リスト 189人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:石破茂氏に投票した189人の国会議員全員の公式名簿は公表されていますか?
A1:公表されていません。自民党総裁選挙は党規約により無記名投票で行われるため、公式に確定しているのは出馬時に氏名が公開される推薦人20人のみです。残りの議員については、本人の公言や各報道機関の取材、人事配置による推計となります。
Q2:菅義偉氏や小泉進次郎氏は決選投票で石破氏に投票したのですか?
A2:菅義偉氏は政治改革や派閥力学からの脱却を重視し、決選投票で石破支持に回ったことが広く報じられています。小泉進次郎氏を支持した陣営の多くの議員も、菅氏の意向や改革志向の観点から石破氏に投票したことが取材で判明しています。
Q3:岸田文雄前首相の旧岸田派はなぜ石破氏を支持したのですか?
A3:宏池会が目指してきた穏健保守路線や政策(経済政策や外交防衛方針)の継続性を重視したためです。また、麻生太郎氏主導による派閥復権への警戒感から、高市氏ではなく石破氏を選択したと分析されています。
まとめ:189票の構造が示す今後の政権運営と党内力学
自民党総裁選の決選投票で投じられた「石破票189票」は、旧石破派の基盤に、旧岸田派、菅・小泉陣営、無派閥の中道実務派が結集して形成された巨大な合流票でした。この大逆転を可能にしたのは、「派閥解消」という大義のもとで進められた反麻生・非高市の連携構造にほかなりません。
しかし、この189票は一枚岩の強固な派閥ではなく、それぞれの思惑や政策継続への危機感から集まった連合体であるため、政策判断や選挙対策をめぐる意見調整の難しさを常に内包しています。189人の内訳と合流の経緯を正しく理解することは、今後の国会運営や党内バランスを見通す上で不可欠な視点といえます。 (出典: 石破に投票 した 議員 リスト 189人(Yahoo!ニュース))