宇宙飛行士の仕事内容・なり方を徹底解説!2026年の現役6人と月探査の展望

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宇宙飛行士の仕事内容・なり方を徹底解説!2026年の現役6人と月探査の展望
宇宙飛行士の仕事内容・なり方を徹底解説!2026年の現役6人と月探査の展望
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🎵 宇宙飛行士の仕事内容・なり方を徹底解説!2026年の現役6人と月探査の展望

2026年、日本の宇宙開発は新たな段階に入っている。国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在や科学実験を担うだけでなく、将来の月面探査を見据えた人材育成や技術開発も進んでいる。JAXA(宇宙航空研究開発機構)に所属する現役宇宙飛行士は6人。2023年に選抜され、2024年に正式認定された諏訪理さんと米田あゆさんも、その一員として活動している。

宇宙飛行士になるには、どのような応募資格や選抜試験が必要なのか。実際の仕事内容や訓練内容、気になる年収はどうなっているのか。さらに、2027年3月以降に予定される諏訪理さんのISS長期滞在、アルテミス計画による日本人の月面着陸の展望まで、2026年10月30日時点のJAXA公開情報を中心に整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

- 現役は6人: 星出彰彦、油井亀美也、大西卓哉、金井宣茂、諏訪理、米田あゆの6人がJAXAに所属している。
- 選抜は極めて狭き門: 直近の2021年度募集では4,127人が応募し、最終的に2人が宇宙飛行士候補者に選ばれた。
- 次の大きな目標: 諏訪理さんは2027年3月以降のCrew-14で初飛行する予定。アルテミス計画では日本人宇宙飛行士の月面着陸機会2回が合意されている。


【宇宙飛行士の仕事内容】宇宙で実験するだけではない専門職の実態

宇宙飛行士と聞くと、宇宙服を着て宇宙空間を移動したり、ISSの窓から地球を眺めたりする姿を思い浮かべる人が多いかもしれない。

しかし、実際の仕事内容はそれだけではない。

JAXAの説明によれば、宇宙飛行士の主な任務は、宇宙での科学実験、ISSの運用・保全、船外活動、ロボットアームの操作など。さらに、地上での訓練、管制業務への協力、技術開発への参加なども重要な仕事となっている。

ISSで担当する主な仕事

宇宙飛行士がISSに長期滞在する場合、任務は大きく分けて次のようになる。

1. 科学実験・研究

ISSには地上とは異なる微小重力環境がある。この特殊な環境を利用して、医学、生物学、物理学、材料科学などの研究が行われる。

例えば、タンパク質の結晶生成や細胞の重力応答に関する研究などが挙げられる。宇宙飛行士は実験装置を操作し、試料を管理し、研究データを地上に送る。

宇宙での実験は、宇宙そのものを研究するだけではない。得られた成果を地上の医療や産業に生かすことも目的となっている。

2. ISSと「きぼう」の維持・管理

ISSは複数国が共同で運用する巨大な有人施設だ。

宇宙飛行士は電力、空気、水、通信などのシステムを管理し、装置の点検や修理も行う。

日本の実験棟「きぼう」も管理対象となる。設備に異常が発生した場合には、地上の管制チームと連携しながら対応する。

3. ロボットアームの操作と船外活動

補給船をISSに接近させる際には、ロボットアームを使って機体を捕捉する作業が行われる。

また、必要に応じて宇宙服を着用し、ISSの外側で設備の交換や修理を行う。

船外活動は高い技術と慎重な判断が求められる仕事であり、事前の訓練が欠かせない。

地上での仕事も重要

宇宙飛行士の仕事は、宇宙に行っている期間だけでは完結しない。

地上では、次のような業務も担っている。

- ISSの運用計画や実験計画への参加
- 地上管制官との連携
- 宇宙船や実験設備の操作訓練
- 将来の有人宇宙探査に向けた技術評価
- 若手宇宙飛行士や関係者への知識共有
- 教育・広報活動

JAXAが公開している仕事内容の説明でも、宇宙飛行士は地上と宇宙の双方で活動する専門職として紹介されている。

つまり、宇宙飛行士は単に宇宙へ行く人ではなく、科学技術と国際協力を現場で実行する職業なのだ。


【宇宙飛行士になるには】応募資格・選抜条件・試験の難易度

宇宙飛行士になるためには、JAXAなどの宇宙機関が実施する候補者募集に応募し、厳しい選抜試験を通過する必要がある。

日本でJAXA宇宙飛行士を目指す場合、参考になるのが2021年度の募集要項だ。

この募集は2022年に選考が進められ、2023年2月に諏訪理さんと米田あゆさんの2人が候補者に決定した。

JAXA宇宙飛行士の応募資格

2021年度のJAXA募集要項では、主な応募条件として実務経験と医学的特性が設定されていた。

項目2021年度募集の条件
国籍日本国籍を有すること
実務経験2022年3月末時点で3年以上
修士号取得者は実務経験1年とみなす
博士号取得者は実務経験3年とみなす
身長149.5~190.5cm
遠距離視力両眼とも矯正視力1.0以上
色覚石原式による正常な色覚
聴力背後2mで通常の会話が可能

この条件から分かるのは、宇宙飛行士になるために、必ずしも特定の理工系大学や研究機関でのキャリアだけが求められているわけではないということだ。

実際、今回の選抜で選ばれた2人の経歴は大きく異なる。

諏訪さんは地球科学の博士号を取得し、国際連合の世界気象機関や世界銀行で勤務した経験を持つ。一方、米田さんは東京大学医学部を卒業し、医師として臨床経験を積んできた。

異なる専門性を持つ人材が宇宙飛行士として選ばれたことは、有人宇宙活動に必要な能力が幅広いことを示している。

なお、上記は2021年度募集の条件であり、将来の募集で同じ基準が採用されるとは限らない。

宇宙飛行士の選抜試験はどのように進む?

2021年度募集の選抜は、書類審査から第0次、第1次、第2次、第3次選抜へと進む段階的な方式だった。

JAXAの公開資料によると、試験では英語力や医学的適性だけでなく、運用能力、コミュニケーション力、心理的特性なども評価された。

主な内容は以下のとおり。

書類選抜

応募資格の確認と医学審査が行われる。健康診断結果や健康状態の申告なども審査対象となる。

第0次選抜

英語試験、一般教養試験などを実施。国際的な環境で働くために必要な基礎能力が問われた。

第1次選抜

一次医学検査、医学特性検査、プレゼンテーション試験、運用技量試験、資質特性検査などが行われた。

空間認識能力など、宇宙飛行士に求められる実務的な能力も評価対象となった。

第2次選抜

二次医学検査や医学特性検査に加え、英語、資質特性、プレゼンテーションに関する面接試験が行われた。

第3次選抜

最終段階では、医学検査、運用技量試験、資質特性検査、総合面接、英語面接などが実施された。

特に注目されるのが、約6日間にわたる閉鎖環境での共同生活だ。受験者は外部と隔絶された環境で生活しながら、集団行動や心理的な適応力などを評価された。

宇宙では、限られた空間で多国籍のクルーと長期間生活する。そのため、個人の能力だけでなく、他者と協力して問題を解決する力も欠かせない。

4,127人から選ばれたのはわずか2人

直近の募集結果は、選抜の厳しさを数字で示している。

- 応募総数:4,127人
- 書類選抜合格者:2,266人
- 第0次選抜合格者:205人
- 第一次選抜合格者:50人
- 第二次選抜合格者:10人
- 最終選抜合格者:2人

応募者4,127人に対して最終合格者は2人。単純計算で約0.05%という極めて狭い門だった。

重要なのは、筆記試験の成績だけでは合格できない点だ。高度な専門知識に加え、身体的な健康、判断力、協調性、英語による意思疎通など、複数の能力が求められる。

宇宙飛行士の選抜は、優秀な個人を探すだけでなく、極限環境でチームの一員として任務を遂行できる人材を見極めるプロセスでもある。


【宇宙飛行士の訓練内容】約2年間の基礎訓練と認定後の厳しい準備

選抜試験に合格しても、すぐに宇宙へ行けるわけではない。

JAXAでは、宇宙飛行士候補者として選ばれた後、約2年間の基礎訓練を受ける。訓練を修了し、審査を通過して初めて正式な宇宙飛行士として認定される。

諏訪さんと米田さんも、このプロセスを経ている。

基礎訓練で学ぶ4つの分野

JAXAが公開している基礎訓練の内容は、大きく4分野に分類される。

1. 宇宙工学・宇宙機に関する知識

ロケット、宇宙船、宇宙開発の歴史、宇宙機の基本構造などを学ぶ。

宇宙飛行士は機体の専門技術者ではないが、機器の仕組みを理解し、異常時に適切な判断を行う能力が必要となる。

2. ISSと「きぼう」のシステム

国際宇宙ステーションの構造や運用方法、日本実験棟「きぼう」の設備について学ぶ。

実際の任務では、設備の操作や保全を自分で行う場面もあるため、システム全体への理解が欠かせない。

3. 科学実験に必要な知識

生命科学、材料科学、流体科学、地球観測、宇宙観測など、幅広い科学分野を学習する。

将来の月面探査を見据え、地質学などの知識も重要になる。

4. 身体能力・語学・サバイバル技術

体力訓練、健康管理、航空機操縦、語学、一般サバイバル技術、スキューバダイビングなどを学ぶ。

宇宙飛行士には、長期間にわたる訓練や過酷な環境に適応する能力が求められる。

宇宙飛行士になってからも訓練は続く

正式認定はゴールではない。

宇宙飛行士として認定された後も、搭乗ミッションに必要な能力を維持・向上させる訓練が続く。

代表的なものには、次のような訓練がある。

- 船外活動を想定した水中訓練
- ISSシステムの操作訓練
- ロボットアーム操作訓練
- 水上・陸上サバイバル訓練
- 宇宙船の操作訓練
- 多国籍クルーとの共同訓練
- 英語やロシア語などの語学訓練

特に水中訓練は、宇宙空間での船外活動を地上で再現するために行われる。

宇宙飛行士は水中で大型の訓練設備を操作し、無重力に近い状態での作業手順を身につける。

諏訪理さんと米田あゆさんの訓練実績

2人は2023年にJAXAへ入構し、基礎訓練を開始した。

2024年10月17日に基礎訓練を修了し、同月21日付で正式にJAXA宇宙飛行士として認定されている。

その後も訓練は継続している。

2025年には諏訪さんが欧州宇宙機関(ESA)のCAVES訓練に参加した。これは洞窟という閉鎖的な環境で、チームワークや判断力を養う訓練だ。

2026年には2人とも米国での水上サバイバル訓練や、水中訓練設備を利用した訓練に取り組んでいる。

こうした活動を見ると、宇宙飛行士の仕事は、宇宙に行くまでの準備だけでも相当な時間と努力を必要とすることが分かる。

正式認定されたことと、宇宙飛行の搭乗メンバーに指名されることは別の段階なのだ。


【2026年最新】日本人宇宙飛行士の歴代とJAXA現役6人のプロフィール

2026年10月現在、JAXAの公式プロフィールに掲載されている現役宇宙飛行士は6人。

この人数を理解するうえで重要なのが、2026年3月末の古川聡さんの退職だ。

古川さんは27年間JAXAに勤務した後、2026年3月31日付で退職。4月からは杏林大学医学部の特任教授として、人材育成を中心とした活動に取り組んでいる。

この退職によって、JAXAの現役宇宙飛行士は6人となった。

現役6人の顔ぶれと経歴

宇宙飛行士主な経歴・専門性ISSでの実績・2026年の状況
星出彰彦JAXA職員としてキャリアを開始ISS搭乗3回
油井亀美也航空自衛隊出身ISS搭乗2回。2026年1月に帰還
大西卓哉元民間航空会社パイロットISS搭乗2回。日本人3人目のISS船長
金井宣茂元海上自衛隊医師ISS搭乗1回。医療分野の経験を持つ
諏訪理地球科学博士。世界銀行などで勤務初飛行に向け準備中。2027年Crew-14に搭乗予定
米田あゆ東京大学医学部卒業。医師として勤務初飛行に向けて訓練中

それぞれの宇宙飛行士の特徴

星出彰彦さん

1968年生まれ。1999年に宇宙飛行士候補者として選抜され、2008年に初めてスペースシャトルで宇宙へ向かった。

その後、2012年と2021年にもISS長期滞在ミッションに参加。合計3回の宇宙飛行を経験している。

日本の有人宇宙活動を長年支えてきたベテラン飛行士だ。

油井亀美也さん

1970年生まれ。防衛大学校を卒業し、航空自衛隊で勤務した後、2009年にJAXA宇宙飛行士候補者として選抜された。

2015年に初めてISSへ長期滞在し、2025年8月にはCrew-11のクルーとして2回目の宇宙飛行に出発した。

2026年1月15日にISSでの長期滞在を終えて帰還。約166日間の宇宙滞在を経験した。

大西卓哉さん

1975年生まれ。東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業後、航空会社に入社し、旅客機の副操縦士として勤務した。

2009年に宇宙飛行士候補者に選抜され、2016年に初飛行。2025年にはCrew-10で2回目のISS長期滞在を経験した。

2025年4月には、日本人として3人目となるISS船長に就任。多国籍クルーを率いた経験を持つ。

金井宣茂さん

1976年生まれ。防衛医科大学校医学科を卒業し、海上自衛隊で外科医師・潜水医官として勤務した。

2009年に宇宙飛行士候補者に選抜され、2017年12月から2018年6月にかけてISSに約168日間滞在した。

医師としての専門性を生かし、宇宙環境が人体に与える影響を調べる研究にも関わってきた。

諏訪理さん

1977年生まれ。プリンストン大学大学院で地球科学の博士号を取得し、世界気象機関や世界銀行などで勤務した経歴を持つ。

2023年にJAXAへ入構し、2024年10月に正式な宇宙飛行士として認定された。

2026年1月にISS長期滞在搭乗員に指名され、同年9月には搭乗する宇宙船も決定した。

詳しくは次のセクションで解説する。

米田あゆさん

1995年生まれ。東京大学医学部医学科を卒業後、東京大学医学部附属病院や日本赤十字社医療センターなどで勤務した。

2023年にJAXAへ入構し、2024年10月21日に宇宙飛行士として認定された。

2026年現在は、将来のミッションに向けて訓練を継続している。医師としての経験は、有人宇宙活動や宇宙医学の分野でも生かされることが期待される。

日本人宇宙飛行士の歴代は?

JAXAの元宇宙飛行士として紹介されている7人は、次のとおりだ。

- 毛利衛さん
- 向井千秋さん
- 土井隆雄さん
- 山崎直子さん
- 野口聡一さん
- 若田光一さん
- 古川聡さん

この7人と現役6人を合わせると、JAXAの宇宙飛行士は歴代13人となる。

ここで混同しやすいのが、秋山豊寛さんの存在だ。

日本人として初めて宇宙へ行ったのは、1990年12月2日に旧ソ連のソユーズ宇宙船に搭乗したTBS社員(当時)の秋山豊寛さんである。

一方、日本人として初めてNASAのスペースシャトルに搭乗したのは、1992年9月の毛利衛さんだ。

秋山さんは日本人初の宇宙飛行者だが、JAXAの宇宙飛行士13人には含まれない。この違いを押さえておくと、歴代宇宙飛行士の人数を正確に理解できる。


【宇宙飛行士の年収】JAXAの給与制度と宇宙飛行士手当の仕組み

宇宙飛行士を目指す人にとって、仕事内容と同じくらい気になるのが年収だろう。

しかし、JAXA宇宙飛行士の個人別の年収が一律に公開されているわけではない。

JAXAの職員給与規程では、基本給に加えて複数の手当が設定されており、その中に宇宙飛行士手当が含まれている。

宇宙飛行士手当は業務内容によって変わる

JAXAの職員給与規程では、宇宙飛行士手当について、職員の職務級に応じた本給を基礎に計算する仕組みが定められている。

主な支給割合は次のとおりだ。

業務内容宇宙飛行士手当の計算上の割合
搭乗業務に固有の訓練や搭乗業務など100%
知識・語学・環境適応能力の維持向上訓練50%
搭乗予定がなく資格維持に必要な最低限の訓練20%

基礎となる月額は、職務級における本給の最低号給の本給月額に75%を乗じた金額で、そこに上記の業務割合が適用される。

つまり、宇宙飛行士としての業務内容によって手当の計算が異なる仕組みだ。

宇宙飛行士の年収は何万円なのか?

ネット上では、宇宙飛行士の年収についてさまざまな数字が紹介されている。

ただし、JAXAの一般職員の平均給与と、宇宙飛行士個人の年収は同じではない。

実際の給与は、職務級、本給、各種手当、賞与などの条件によって変わる。

そのため、特定の年収額をすべてのJAXA宇宙飛行士に当てはめることはできない。

また、宇宙飛行士は宇宙へ行った回数だけで報酬が決まる職業でもない。地上での訓練や研究、運用支援なども職務の一部となっている。

年収だけを目的にするのではなく、専門性を長期的に生かし、国際的なチームの一員として働く職業であることを理解する必要がある。


【諏訪理さんのISS長期滞在】2027年Crew-14搭乗決定と初飛行への道

2026年の日本人宇宙飛行士関連ニュースで大きな注目を集めたのが、諏訪理さんのISS長期滞在ミッションだ。

2026年1月9日、JAXAは諏訪さんをISS長期滞在搭乗員に指名したと発表した。

さらに同年9月25日には、搭乗する宇宙船が米国のクルードラゴン宇宙船運用14号機(Crew-14)に決定した。

打ち上げは2027年3月以降を予定している。具体的な打ち上げ日は、2026年10月30日時点では確定していない。

諏訪さんのミッションで担当する仕事内容

今回のISS長期滞在は、諏訪さんにとって初めての宇宙飛行となる。

主な任務として予定されているのは、次の内容だ。

- ISSの各施設の維持・保全
- 日本実験棟「きぼう」の運用
- 微小重力環境を利用した科学実験
- ISSの運用支援
- 国際クルーとの共同作業

ISS長期滞在は、数か月単位で行われる大規模なミッションである。

JAXAの過去の搭乗実績を見ても、日本人宇宙飛行士は長期間の滞在を通じて科学実験や施設管理を担ってきた。

諏訪さんも、その経験を引き継ぐ立場となる。

世界銀行から宇宙飛行士へという異色の経歴

諏訪さんの経歴が興味深いのは、宇宙開発とは異なる国際的な職場で経験を積んできた点だ。

プリンストン大学大学院で地球科学の博士号を取得した後、青年海外協力隊としてルワンダに派遣された。

その後、国際連合の世界気象機関に勤務し、2014年には世界銀行に入行した。

2023年にJAXAへ入構し、約2年間の基礎訓練を経て宇宙飛行士に認定された。

地球規模の環境問題や防災、国際協力に携わってきた経験は、国際的な有人宇宙活動でも生かされる可能性がある。

2026年も続く訓練と地上業務

諏訪さんは宇宙へ向かう準備として、2026年もさまざまな訓練に取り組んでいる。

JAXAが公開した活動レポートでは、2026年6月に帰国し、筑波宇宙センターを中心に約2週間の訓練や準備活動を行ったことが紹介されている。

ISS「きぼう」の設備に関する訓練のほか、担当する可能性のある宇宙実験について、研究者や運用管制員との打ち合わせも実施した。

さらに、ISSでの食生活を支える関係者との打ち合わせにも参加している。

宇宙飛行士の準備は、宇宙船の操作を覚えるだけではない。実験を成功させるために研究者と調整し、宇宙での生活を支える関係者と連携することも必要になる。

このような地上業務こそ、宇宙飛行士という仕事の実態をよく表している。


【アルテミス計画と月面探査】日本人宇宙飛行士が月に立つ日は来るのか

ISSでの長期滞在と並んで、2026年の宇宙開発で重要なテーマとなっているのが、NASA主導のアルテミス計画だ。

アルテミス計画は、国際協力によって月面探査や月周回有人拠点の建設、将来の火星探査につながる技術開発を進める大型プロジェクトである。

日本もこの計画に参加しており、有人宇宙探査に向けた役割を担っている。

日本人宇宙飛行士の月面着陸機会は2回

大きな節目となったのが、2024年4月の日米間の合意だ。

文部科学省によると、2024年4月9日(日本時間10日)、日本と米国は与圧ローバによる月面探査に関する実施取決めに署名した。

この合意によって、日本は与圧ローバを提供して運用を維持する一方、NASAは将来のアルテミス計画において、日本人宇宙飛行士に月面着陸の機会を2回提供することが規定された。

これは日本の有人宇宙開発にとって大きな前進だ。

単に宇宙飛行士を月へ送り出すだけではなく、日本が開発する技術を月面探査に生かすという国際協力の形が明確になった。

月面探査で期待される与圧ローバとは?

与圧ローバは、宇宙飛行士が宇宙服を着用せずに内部で活動できるよう、気圧や温度などを管理する有人月面探査車だ。

月面は大気がほとんどなく、放射線や温度変化など、人間にとって厳しい環境となっている。

そのため、長距離の探査を実施するには、宇宙飛行士が安全に移動し、活動できる設備が必要になる。

日本が開発・提供する与圧ローバは、こうした月面探査を支える重要な技術として位置づけられている。

日本人初の月面着陸は誰になる?

将来の月面着陸について、多くの人が気にするのは、実際に誰が月へ行くのかという点だろう。

2026年10月時点では、日本人の月面着陸候補者が個人名で正式発表されたわけではない。

諏訪さんや米田さんを含む現役宇宙飛行士の専門性や訓練経験は、将来の有人月探査を支える人材基盤となる。

ただし、諏訪さんの2027年Crew-14搭乗はISS長期滞在ミッションであり、アルテミス計画の月面着陸メンバーに決まったという意味ではない。

この2つは区別して理解する必要がある。

今後、日本人宇宙飛行士が月面に立つという目標が実現すれば、日本の有人宇宙開発は新しい歴史を迎えることになる。


【宇宙飛行士に向いている人とは?】必要な能力とよくある誤解

宇宙飛行士を目指す場合、どのような能力を伸ばすべきなのだろうか。

JAXAの選抜制度や現役飛行士の経歴を見ると、単純な学力や体力だけでは説明できない特徴が浮かび上がる。

宇宙飛行士に必要な5つの能力

1. 専門分野を深く理解する力

科学、医学、工学、操縦、国際協力など、自分の専門分野を持つことは大きな強みになる。

2. 英語で意思疎通する力

ISSは国際協力で運用されている。異なる国籍のクルーや地上管制チームと正確に意思疎通する能力が求められる。

3. 冷静な判断力

宇宙空間では、機器の故障や予期しないトラブルが起こる可能性がある。状況を把握し、限られた情報から判断する力が必要だ。

4. 協調性とコミュニケーション能力

長期間、限られた空間で他者と生活するため、相手の意見を理解し、自分の考えを適切に伝える力が重要となる。

5. 心身の健康と継続的な自己管理

宇宙環境は身体に大きな負担を与える。日常的な体力維持や健康管理を継続できることも必要だ。

よくある3つの誤解

誤解1:理工系出身でなければ宇宙飛行士になれない

実際には、医師として勤務していた金井宣茂さんや米田あゆさんのような人材も宇宙飛行士として認定されている。

専門分野は理工系だけに限られない。

誤解2:宇宙飛行士に認定されればすぐ宇宙へ行ける

正式認定後も、搭乗ミッションに向けた訓練や評価が続く。

諏訪さんも2024年に認定された後、2026年にISS長期滞在搭乗員として指名されるまで準備を続けてきた。

誤解3:宇宙飛行士の仕事は宇宙に滞在することだけ

実際には地上での訓練、技術評価、管制業務、研究支援などが大きな割合を占める。

宇宙に行っている期間だけでなく、地上で積み重ねる仕事も宇宙開発の成果を左右する。

【プロの結論】宇宙飛行士を目指すなら専門性とチームワークを磨く

宇宙飛行士という職業の本質は、宇宙へ行くことそのものではない。

宇宙という特殊な環境で、人類の科学技術を前進させるために働くことだ。

諏訪さんの国際開発や地球科学の経験、米田さんの医学的な専門性、大西さんの航空機操縦経験、金井さんの医療経験は、それぞれ異なる強みを示している。

共通しているのは、長年にわたって専門性を積み重ね、異なる分野の人と協力しながら仕事を進めてきた点だ。

宇宙飛行士を目指す人にとって、最初から宇宙だけを目標にする必要はない。まず自分の専門分野を持ち、その分野で経験を積み、国際的な環境で働ける能力を身につけることが現実的な第一歩になる。


【宇宙飛行士に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:宇宙飛行士になるには大学の理工系学部を卒業する必要がありますか?

A1:2021年度のJAXA募集要項では、特定の理工系学部の卒業は応募条件として明記されていませんでした。実務経験や医学的特性などが審査対象となり、実際に医師や国際機関の職員として働いていた人も選抜されています。

Q2:日本人の現役宇宙飛行士は2026年現在何人ですか?

A2:JAXAに所属する現役宇宙飛行士は6人です。星出彰彦さん、油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さん、諏訪理さん、米田あゆさんです。

Q3:宇宙飛行士の年収はいくらですか?

A3:個人別の年収は一律に公表されていません。JAXAの職員給与規程に基づき、基本給や宇宙飛行士手当、その他の手当などによって給与が構成されます。

Q4:諏訪理さんはいつ宇宙へ行く予定ですか?

A4:2026年9月25日に、クルードラゴン宇宙船運用14号機(Crew-14)への搭乗が決定しました。打ち上げは2027年3月以降を予定しています。今回が初めての宇宙飛行となります。

Q5:日本人が月面に着陸することは決まっていますか?

A5:日本と米国の2024年の合意では、将来のアルテミス計画において、日本人宇宙飛行士に月面着陸の機会を2回提供することが規定されています。ただし、2026年10月時点で具体的な搭乗者は発表されていません。


まとめ:宇宙飛行士の未来はISSから月面探査へ

2026年現在、日本の宇宙飛行士はISSでの長期滞在を支えるだけでなく、月面探査という次世代の有人宇宙活動に向けた準備を進めている。

JAXAの現役宇宙飛行士は6人。2026年3月末には古川聡さんが退職し、新たな体制となった。

特に注目したいのは、諏訪理さんのCrew-14搭乗決定だ。2027年3月以降の初飛行に向け、訓練や実験準備が本格化している。

また、米田あゆさんを含む新世代の宇宙飛行士も、将来のISS運用や月探査を見据えて経験を積んでいる。

宇宙飛行士になるには、専門知識、身体能力、語学力、協調性など、多方面の能力が必要だ。さらに、選抜に合格した後も長期的な訓練と自己管理が求められる。

日本人宇宙飛行士が月面に立つ日は、もはや単なる夢物語ではない。国際協力と技術開発が着実に進むなか、ISSで培われた経験が月面探査へと引き継がれていく。

宇宙飛行士という仕事の本当の価値は、宇宙へ行くことだけではなく、宇宙で得た知識と経験を地球の未来に還元することにある。 (出典: 宇宙 飛行 士(Yahoo!ニュース))

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