【日本地震学会・気象庁の見解】地震予知と地震予測は何が違う?
MEGA地震予測を評価する際、避けて通れないのが、現在の地震学における地震予測の限界です。
ここで重要なのは、地震予測そのものがすべて否定されているわけではないという点です。
地震予知と地震予測の違い
日本地震学会は2026年6月に改訂したFAQで、両者を明確に区別しています。
地震予測とは、地震の発生時間・場所・規模の一部、または全部を事前に推定することです。
一方、地震予知とは、地震予測のうち、特に確度が高く、警報につながるものを指します。
例えば、次の2つは意味が異なります。
- 「今後数か月以内に関東地方で大きな地震が発生する可能性がある」=地震予測
- 「明日の午後、東京都内でM7の地震が発生する」=日時・場所・規模を限定した地震予知
後者のような精度の高い予知は、現在の科学では実現が難しいとされています。
また、日本地震学会は、日時・場所・規模のいずれかが曖昧になると、情報としての価値が低くなる場合があると説明しています。
気象庁が説明する地震予知の科学的限界
気象庁の公式FAQでも、地震発生の時期・場所・大きさを精度よく限定する予測は、現在の科学的知見では困難と説明されています。
特に問題となるのが、曖昧な予測の的中です。
例えば「1年以内に日本のどこかでM5程度の地震が発生する」という予測なら、実際に地震が起きる可能性は高くなります。
しかし、日本では有感地震が年間およそ2,000回発生しており、平均すると1日約5回です。
こうした環境では、広い地域と長い期間を対象にした予測が当たっても、それだけで高い予測能力を証明したことにはなりません。
気象庁が求めるのは、少なくとも発生時期・地域・規模を具体的に限定した情報です。それでも現時点では、高い確度での予測は難しいとしています。
日本地震学会はMEGA地震予測を認定しているのか
ここも誤解されやすいポイントです。
日本地震学会や気象庁が示しているのは、地震予測全般に関する科学的な見解です。
それらの見解を、そのままJESEAの個別サービスに対する認定や否定と解釈することはできません。
一方、JESEAがGPSによる地殻変動解析を実施していることと、その解析方法が地震の発生時期を高精度に特定できることが、学術的に確立されているかどうかは別問題です。
MEGA地震予測の有効性を科学的に評価するには、少なくとも次のような検証が必要です。
1. 予測を発表した時点の内容が改変されず保存されていること。
2. 成功例だけでなく失敗例もすべて公表されていること。
3. 予測対象外で発生した地震も評価に含めること。
4. 同じ条件で第三者が的中率を再計算できること。
5. 他の地震予測手法と比較して有意な改善が確認できること。
こうした検証があって初めて、観測技術の独自性だけでなく、地震予測としての実用性を評価できます。
2026年の防災情報として何を優先すべきか
気象庁が2026年版の「気象業務はいま」で説明しているように、日時と場所を指定した地震予知情報がSNSなどで拡散することは、防災上の課題になっています。
2025年7月に日本で大災害が起こるという風説についても、訪日観光客の減少など地域経済への影響が報告されました。
不確かな予測情報に振り回されるのではなく、日常的な備えと公的な防災情報を優先する必要があります。
【プロの結論】MEGA地震予測を防災に活用するための判断基準
ここまでの情報を踏まえると、MEGA地震予測は、地殻変動の情報を継続的に確認できる民間サービスとして評価できます。
ただし、地震の発生を確実に予知するサービスとして扱うことには注意が必要です。
判断するときは、次の3つの視点が役立ちます。
1. 観測技術と予測技術を分けて考える
国土地理院の電子基準点は、実在する高精度の観測インフラです。
地表の位置変化を観測するGNSS技術も、測量や地殻変動の研究に広く利用されています。
一方、観測された異常が地震発生につながるか、その地震がいつ、どこで、どの規模で発生するかを判断するには、さらに別の検証が必要です。
GPSの精度が高いから、地震予測も同じ精度で当たるというわけではありません。
2. 80%という数字を過信しない
79.3%という数字は、JESEAが公表した2024年のピンポイント予測の実績です。
対象となる予測の定義や許容範囲を確認したうえで、独立した第三者評価とは区別して受け止める必要があります。
特に、予測対象地域の広さ、予測期間、規模の許容範囲は、情報の実用性を判断するうえで重要です。
3. 民間予測よりも防災の基本を優先する
地震への備えは、予測が当たるかどうかに左右されるべきではありません。
- 家具や大型家電を固定する。
- 飲料水や非常食を備蓄する。
- 避難場所と避難経路を確認する。
- 家族との安否確認方法を決めておく。
- 緊急地震速報や自治体の防災情報を受信できるようにする。
- 津波の危険がある地域では避難場所を事前に確認する。
MEGA地震予測を購読する場合も、こうした基本的な備えを補う情報として位置づけるのが現実的です。
【MEGA地震予測】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MEGA地震予測は本当に当たるのですか?
A1:JESEAはピンポイント予測について、2024年に29件中23件が的中したとして79.3%の的中率を公表しています。ただし、時期・地域・規模に独自の許容条件があり、第三者による独立検証済みの成功率とは異なります。
Q2:MEGA地震予測の月額料金は520円ですか?
A2:2026年9月25日のリニューアル後、Basicプランは月額520円(税込)です。Liteは380円、Proは2,980円ですが、Liteは対象者限定です。初月無料にも条件があります。
Q3:GPSの異常が見つかれば大地震が起きるのですか?
A3:必ずしもそうではありません。GPSやGNSSは地殻変動の観測に利用できますが、観測された異常が地震の前兆であるとは限りません。気象条件や測定環境などによる誤差も考慮する必要があります。
Q4:MEGA地震予測と気象庁の地震情報は何が違いますか?
A4:MEGA地震予測はJESEAが独自の解析に基づいて配信する民間の予測情報です。一方、気象庁は国の機関として地震観測や緊急地震速報、地震情報などを発表しています。防災行動では気象庁や自治体の公式情報を優先してください。
まとめ:MEGA地震予測は防災の補助情報として冷静に判断する
2026年10月現在、MEGA地震予測は、国土地理院の電子基準点を利用したGNSS観測と、JESEA独自の解析手法を組み合わせた地震予測サービスです。
村井俊治氏が専門としてきた測量工学を基盤とする点や、地殻変動を複数の角度から可視化する点には特徴があります。
一方、JESEAが公表する約80%の的中率は、独自の算定条件に基づく数字です。地震予測の科学的な確立や、第三者による独立した性能評価と同じ意味ではありません。
料金についても、2026年9月25日の改定によってBasicプランは月額520円になりました。以前の380円という情報だけを掲載している記事には注意が必要です。
最終的な判断基準は、次の3点です。
- 観測技術: GPS・GNSSによる地殻変動の観測には科学的な基盤がある。
- 予測精度: 公表的中率は評価条件を確認し、独立した科学的検証と区別する。
- 防災への活用: 民間の予測情報は参考情報とし、避難や安全確保は公的な防災情報に基づいて判断する。
大地震は、予測が出ている地域だけで発生するものではありません。予測情報に依存するのではなく、どこに住んでいても日頃から備えておくことが、最も確実な防災対策です。
MEGA地震予測を利用する場合も、その情報の価値と限界の両方を理解したうえで、冷静に活用する姿勢が求められます。 (出典: mega 地震 予測(Yahoo!ニュース))