ノーサイド・ゲームの主題歌は誰?米津玄師「馬と鹿」の発売日・歌詞の意味・制作秘話を徹底解説
2019年にTBS系日曜劇場として放送された『ノーサイド・ゲーム』。大泉洋演じる君嶋隼人と、低迷するラグビーチーム「アストロズ」が再起を目指す物語を、音楽面から力強く支えたのが米津玄師の「馬と鹿」だ。主題歌は第1話の放送中にサプライズ発表され、2019年9月11日にCDシングルとして発売された。2026年現在も、ドラマを象徴する楽曲の一つとして知られている。
この曲には、単なるスポーツドラマの応援歌にとどまらない制作意図がある。米津玄師本人は、主人公が逆境を一つずつ乗り越えていく姿を音楽にしようと考えたことや、スタジアムで流れても力強く響くサウンドを意識したことを明かしている。発売日、作詞・作曲、歌詞の解釈、ミュージックビデオ、服部隆之によるサウンドトラックまで、公式発表と本人のインタビューをもとに整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 主題歌は「馬と鹿」: 米津玄師が『ノーサイド・ゲーム』のために書き下ろした楽曲。
- 発表日は2019年7月7日: ドラマ第1話の放送中にサプライズで解禁された。
- CD発売日は2019年9月11日: 米津玄師の10thシングルとして3形態で発売。
- 制作理由: 主人公・君嶋の逆境と再起を音楽で表現するため。
- サウンドトラックとの違い: 主題歌は米津玄師、劇伴音楽は服部隆之が担当。別々の作品として発売された。
【答え】ノーサイド・ゲームの主題歌は米津玄師の「馬と鹿」
『ノーサイド・ゲーム』の主題歌は、シンガーソングライターの米津玄師が書き下ろした「馬と鹿(うまとしか)」である。
2019年7月7日に放送された第1話で初めて楽曲が公開され、ドラマの物語とともに視聴者へ届けられた。
米津玄師が担当した主題歌の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | 馬と鹿 |
| 読み方 | うまとしか |
| アーティスト | 米津玄師 |
| 作詞 | 米津玄師 |
| 作曲 | 米津玄師 |
| 編曲 | 米津玄師・坂東祐大 |
| ドラマ | TBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』 |
| 主題歌発表日 | 2019年7月7日 |
| CD発売日 | 2019年9月11日 |
| シングル | 米津玄師10thシングル |
米津玄師は、ボカロP「ハチ」としてインターネット上で音楽活動を始め、2012年から本名名義で本格的に音楽作品を発表してきたアーティストだ。
『Lemon』や『LOSER』など、独自の言葉選びと印象的なメロディーで幅広い支持を集めている。
「馬と鹿」も、そうした米津らしい表現力が発揮された作品だ。力強いリズムの中に繊細な感情を織り込み、ラグビー選手たちの闘志だけでなく、仲間を思う気持ちや傷つきながらも進む人間の姿を描いている。
【第1話でサプライズ発表】主題歌が決まった経緯とは?
「馬と鹿」が話題になった理由の一つが、主題歌の発表方法だった。
通常、テレビドラマでは放送開始前に主題歌を発表するケースが多い。しかし、『ノーサイド・ゲーム』では事前に主題歌の詳細を明かさず、第1話の放送中に初めて米津玄師の歌声を流す演出が採用された。
2019年7月7日、第1話の終盤で楽曲が解禁
ドラマの初回放送は2019年7月7日。大泉洋演じる君嶋隼人が左遷され、弱小ラグビーチーム「アストロズ」の再建に関わっていく物語が描かれた。
そして第1話の終盤、物語の重要な場面に米津玄師の歌声が重なり、主題歌「馬と鹿」が初公開された。
この発表について、米津玄師の公式サイト「REISSUE RECORDS」は、主題歌が第1話でサプライズ発表されたことを公表している。
放送終了後、米津本人もSNSで楽曲への思いを発信した。
大泉洋さん演じる君嶋が、逆境の中をひとつひとつ進んでいく様をどうにか音楽にできないかと探っていった末にこの曲ができました。
このコメントから分かるのは、楽曲がドラマの雰囲気に合わせて作られただけではないということだ。
米津は主人公の生き方そのものを音楽に落とし込もうとしていた。
制作プロデューサーも楽曲を高く評価
TBSの番組公式発表では、プロデューサーの伊與田英徳も米津玄師への感謝と楽曲への評価を語っている。
特に注目したいのは、楽曲について「繊細でかつ力強さのある」と評価していた点だ。
『ノーサイド・ゲーム』は、ラグビーの試合だけを描く作品ではない。会社組織の問題、家族との関係、チーム内の衝突、選手それぞれの葛藤など、複数の人間ドラマが交差する。
そのため、単純に勢いのある応援歌ではなく、苦しさや迷いを抱えた人物の感情にも寄り添える音楽が必要だった。
「馬と鹿」の力強さと繊細さは、こうしたドラマの構造にもよく合っていた。
【歌詞の意味を考察】「馬と鹿」に込められた米津玄師の思い
「馬と鹿」の魅力は、タイトルの印象だけでは読み解けない歌詞の奥深さにある。
楽曲には、傷ついても前に進もうとする気持ち、失ったものの先に残る大切な存在、そして簡単には消えない願いが描かれている。
タイトル「馬と鹿」が表現するもの
「馬と鹿」というタイトルを続けて読むと、日本語の「馬鹿」という言葉を連想する。
しかし、この楽曲を単純に愚かさや失敗を表現した曲として捉えるのは十分ではない。
ドラマの主人公・君嶋は、会社での立場を失い、ラグビーの知識も十分にないままチーム再建に挑む。
周囲から見れば不器用で、効率の悪い選択をしているように映ることもある。それでも、自分が信じるものを簡単には手放さない。
この姿は、損得だけでは説明できない情熱や、誰かのために努力し続ける人間の強さと重なる。
「馬と鹿」という印象的なタイトルも、そうした不器用な情熱を象徴するものとして受け取ることができる。
歌詞の中心にあるのは、傷を抱えたまま進む意志
歌詞全体を読み解くと、大きく三つのテーマが浮かび上がる。
1.痛みや挫折を否定しないこと
物語の君嶋もアストロズの選手たちも、最初から順調だったわけではない。
仕事での挫折、試合での敗北、仲間との衝突など、さまざまな困難を経験する。
楽曲にも、過去の傷をなかったことにするのではなく、それを抱えたまま歩き続ける姿勢が表現されている。
2.大切な存在を守ろうとする気持ち
歌詞では、自分にとってかけがえのない存在を思う感情が繰り返し描かれる。
これはドラマにおけるアストロズのチームワークとも重なる。
ラグビーは一人だけでは成立しない競技だ。仲間を信頼し、それぞれが役割を果たすことでチームとしての力が生まれる。
3.諦めきれない願い
失敗を経験しても、簡単には消えない願いがある。
君嶋がアストロズの再建に取り組む姿は、まさにこのテーマを体現している。
勝利だけを目標にするのではなく、仲間とともに何かを成し遂げようとする過程そのものに意味がある。
米津玄師本人が語った制作上のこだわり
ザテレビジョンの第102回ドラマアカデミー賞・ドラマソング賞受賞インタビューでは、米津本人が楽曲の制作意図をさらに詳しく説明している。
特に印象的なのは、ラグビーを題材とする作品だからこそ、スタジアムで流れても耐えられる楽曲にしたかったという点だ。
米津は、ストイックなリズムを保ちながら、情緒的にも響く音楽にするために苦心したと振り返っている。
つまり、聴き手の感情を揺さぶるだけでなく、大勢の観客が集まる競技場でも力強く響く音楽を目指していた。
この制作意図を知ると、楽曲の重厚なサウンドが単なる演出ではなく、作品の世界観と密接に結びついていることが分かる。
【発売日・CD収録曲・MV】「馬と鹿」の音楽作品としての全貌
「馬と鹿」は、2019年9月11日に米津玄師の10thシングルとして発売された。
発売元の公式ディスコグラフィーには、通常盤のほか、初回限定のノーサイド盤と映像盤が掲載されている。
馬と鹿の発売日とCD収録曲
CDの全形態共通の収録曲は次の3曲だ。
| 曲順 | 収録曲 | 関連情報 |
|---|---|---|
| 1 | 馬と鹿 | 『ノーサイド・ゲーム』主題歌 |
| 2 | 海の幽霊 | 映画『海獣の子供』主題歌 |
| 3 | でしょましょ | カップリング曲 |
「海の幽霊」は、五十嵐大介の漫画を原作とするアニメーション映画『海獣の子供』の主題歌として制作された楽曲だ。
そのため、このシングルはドラマと映画という異なる映像作品の主題歌を収録している点でも特徴的だ。
3種類のCD形態の違い
発売当時のパッケージは、以下の3種類だった。
- ノーサイド盤: CDにホイッスル型ペンダントを付属した初回限定仕様。レザージャケットを採用。
- 映像盤: CDとDVDを組み合わせた初回限定仕様。ツアー映像のティザーと「海の幽霊」のミュージックビデオを収録。
- 通常盤: CDのみのシンプルな仕様。
ここで注意したいのが、映像盤のDVDには「馬と鹿」のミュージックビデオではなく、「海の幽霊」のミュージックビデオが収録されていることだ。
「馬と鹿」のMVを見たい場合は、米津玄師の公式YouTubeチャンネルで公開された映像を探す必要がある。
馬と鹿のミュージックビデオは2019年9月3日公開
「馬と鹿」のミュージックビデオは、2019年9月3日にYouTubeで公開された。
監督を務めたのは山田智和。米津玄師の「Lemon」や「Flamingo」などの映像作品にも携わった映像ディレクターだ。
公開時の音楽ニュースによると、MVには約120人のキャストが参加し、人間の内側にある衝動や情熱を力強く表現している。
ドラマの主題歌という枠組みを離れても、映像作品として独立した迫力を持つ仕上がりになっている。
【サウンドトラックとの違い】服部隆之の劇伴音楽は別作品
『ノーサイド・ゲーム』の音楽を調べる際に混同しやすいのが、米津玄師の主題歌と服部隆之のオリジナル・サウンドトラックだ。
両者は同じドラマに使用されているが、担当アーティストも役割も異なる。
服部隆之が担当したオリジナル・サウンドトラック
ドラマ全体の劇伴音楽を担当したのは、作曲家の服部隆之。
『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』『陸王』など、TBSの日曜劇場作品でも音楽を手がけてきた人物だ。
『ノーサイド・ゲーム』のサウンドトラックは、2019年9月4日にAnchor Recordsから発売された。
- 商品名:TBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』オリジナル・サウンドトラック
- 音楽:服部隆之
- 発売日:2019年9月4日
- 品番:UZCL-2167
- 収録曲数:22曲
主題歌とサウンドトラックは何が違う?
両者の役割を整理すると、次のようになる。
| 比較項目 | 馬と鹿 | オリジナル・サウンドトラック |
|---|---|---|
| 担当 | 米津玄師 | 服部隆之 |
| 音楽の種類 | ボーカル入り主題歌 | ドラマの劇伴音楽 |
| 主な役割 | 物語の感情やテーマを象徴 | 場面ごとの感情や展開を演出 |
| 発売日 | 2019年9月11日 | 2019年9月4日 |
| レーベル・発売元 | Sony Music Labels | Anchor Records |
| 収録内容 | 馬と鹿、海の幽霊、でしょましょ | メインテーマ、仲間の想い、死闘など22曲 |
サウンドトラックには「ノーサイド・ゲーム -Main Theme-」「揺るがぬ魂」「家族の絆」「仲間の想い」「赤き戦士たち」など、ドラマの世界観を表す楽曲が収録されている。
重要なのは、服部隆之のオリジナル・サウンドトラックには、米津玄師の「馬と鹿」は収録されていないという点だ。
そのため、ドラマの劇伴をまとめて聴きたい人と、主題歌を聴きたい人では選ぶべきCDが異なる。
ドラマの感動を支えた二つの音楽
「馬と鹿」は、視聴者の感情が大きく動く場面に重なることで、登場人物の思いや決意を印象づけた。
一方、服部隆之の劇伴は、緊張感のある試合、仲間との絆、家族の場面などを細やかに支える。
主題歌が作品全体を象徴する音楽だとすれば、劇伴は一つひとつの場面を成立させる音楽だ。
この役割分担があったからこそ、『ノーサイド・ゲーム』の音楽には、力強さと繊細さの両方が生まれていた。
【プロの結論】「馬と鹿」がノーサイド・ゲームの象徴になった理由
「馬と鹿」がドラマの主題歌として強い印象を残した理由は、作品のテーマと楽曲の制作意図が一致していたことにある。
単なる勝利の応援歌ではなかった
スポーツドラマの主題歌というと、明るく前向きなメロディーや、勝利を称える歌詞を想像する人も多い。
しかし「馬と鹿」は、苦しみや葛藤を描くことにも重きを置いている。
『ノーサイド・ゲーム』のアストロズも、最初から強いチームではなかった。選手それぞれが問題を抱え、チーム内の関係にも課題があった。
そのような集団が少しずつ信頼を築き、再び立ち上がる姿を、楽曲が感情面から支えている。
ドラマを知らない人にも届く普遍性
米津玄師が制作時に意識したのは、ラグビーという競技の枠を超えて響く音楽だった。
スタジアムで流れることを想定した力強いリズムと、個人の心に届く情緒的な表現。その二つを両立させた点が特徴だ。
そのため、ドラマを視聴していない人でも、仕事や人間関係、目標への挑戦など、自分自身の経験と重ねながら聴くことができる。
こんな人におすすめしたい楽曲
- 仕事やスポーツで挫折を経験し、もう一度頑張りたい人
- 仲間との絆やチームワークを大切にしている人
- 米津玄師の歌詞に込められた意味を深く味わいたい人
- 『ノーサイド・ゲーム』の感動を音楽でもう一度楽しみたい人
一方、明るく軽快な応援ソングを求めている人には、少し重厚な印象を受けるかもしれない。
しかし、その重さこそが「馬と鹿」の魅力でもある。傷つきながらも進む人間の姿を、簡単な言葉で片づけずに表現しているからだ。
【よくある質問】ノーサイド・ゲームの主題歌に関するFAQ
Q1:ノーサイド・ゲームの主題歌は誰が歌っていますか?
A1:米津玄師です。楽曲名は「馬と鹿」で、ドラマのために書き下ろされた作品です。
Q2:「馬と鹿」はドラマの何話で流れましたか?
A2:2019年7月7日放送の第1話で初めて公開されました。第1話の終盤でサプライズ発表され、その後も感情を揺さぶる場面で使用されています。
Q3:「馬と鹿」の発売日はいつですか?
A3:2019年9月11日です。米津玄師の10thシングルとして、ノーサイド盤・映像盤・通常盤の3形態で発売されました。
Q4:「馬と鹿」の作詞・作曲は誰ですか?
A4:作詞・作曲ともに米津玄師です。編曲には米津玄師と坂東祐大が参加しています。
Q5:「馬と鹿」の歌詞にはどんな意味がありますか?
A5:傷ついても前に進む意志や、大切な存在を守りたいという気持ちが表現されています。君嶋が逆境を乗り越えていくドラマのテーマとも深く重なっています。
Q6:服部隆之のサウンドトラックに「馬と鹿」は収録されていますか?
A6:収録されていません。服部隆之のサウンドトラックはドラマの劇伴音楽を収録した別作品です。「馬と鹿」を聴きたい場合は、米津玄師のシングルを選びましょう。
Q7:「馬と鹿」のミュージックビデオはどこで見られますか?
A7:米津玄師の公式YouTubeチャンネルで公開されています。2019年9月3日に公開され、山田智和が監督を務めています。
まとめ:ノーサイド・ゲームの主題歌「馬と鹿」は逆境を乗り越える人々への応援歌
『ノーサイド・ゲーム』の主題歌は、米津玄師が書き下ろした「馬と鹿」だ。
2019年7月7日の第1話でサプライズ発表され、同年9月11日に10thシングルとして発売された。
米津玄師本人が語った制作意図は、主人公・君嶋が逆境の中を一歩ずつ進んでいく姿を音楽にすること。そして、ラグビーのスタジアムでも力強く響く楽曲を作ることだった。
また、ドラマの劇伴音楽は服部隆之が担当しており、2019年9月4日発売のオリジナル・サウンドトラックに22曲が収録されている。「馬と鹿」とは別の作品である点も覚えておきたい。
2026年に改めて聴いても、この曲が伝えるものは変わらない。失敗しても、傷ついても、大切なものを守るために前へ進む。その不器用でまっすぐな姿勢こそが、「馬と鹿」が『ノーサイド・ゲーム』の主題歌として多くの人の心に残った理由なのだ。
主な情報確認資料
- TBSテレビ『ノーサイド・ゲーム』公式発表・主題歌決定情報
- 米津玄師公式サイト「REISSUE RECORDS」・ディスコグラフィー
- Sony Music公式ディスコグラフィー
- ザテレビジョン・第102回ドラマアカデミー賞受賞インタビュー
- TBSテレビ・オリジナルサウンドトラック発売発表
- 音楽ナタリー、JOYSOUND音楽ニュース
上記資料: (出典: ノーサイド ゲーム 主題 歌(Yahoo!ニュース))