生理中に頭が痛い原因は?月経関連片頭痛の見分け方と対処法・受診目安を徹底解説
生理中に頭が痛くなり、ズキズキと脈打つような痛みや吐き気に悩まされていませんか。月経前から頭痛が始まり、生理が始まってもなかなか治まらない場合、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの急激な低下が関係している可能性があります。特に、月経周期に関連して起こる「月経関連片頭痛」は、通常の片頭痛より症状が重く、長引くこともあるため注意が必要です。
ただし、生理中の頭痛には、片頭痛だけでなく、首や肩の筋肉の緊張による緊張型頭痛、睡眠不足、脱水、月経に伴う体調変化など、複数の要因が関係します。2026年10月現在の日本の頭痛診療における知見を踏まえ、痛みの原因や症状の見分け方、市販薬を飲むタイミング、セルフケア、医療機関を受診する目安まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 原因:生理中の頭痛は、エストロゲンの低下による月経関連片頭痛や緊張型頭痛などが主な候補となる。
- 対処法:痛みの種類に合わせた休息や水分補給、市販の鎮痛薬の適切な使用が基本となる。
- 受診目安:突然の激しい頭痛や神経症状がある場合は救急受診が必要。繰り返す頭痛や薬が効かない場合も専門医への相談が望ましい。
【原因を解説】生理中に頭が痛くなるのはなぜ?エストロゲン低下との関係
生理中に頭痛が起こる大きな理由の一つが、月経周期に伴う女性ホルモンの変動です。特に注目されているのが、卵巣から分泌されるエストロゲンの急激な低下です。
月経前から月経開始直後にかけて頭痛が起こる場合、ホルモン変動が片頭痛の引き金になっている可能性があります。
エストロゲンの急激な低下が片頭痛を引き起こす
エストロゲンは、月経周期に合わせて分泌量が変化する女性ホルモンです。排卵後に高まったホルモン環境は、妊娠が成立しなければ月経前に変化し、エストロゲンの分泌量も低下します。
この急激な変化が、片頭痛を起こしやすくする要因の一つと考えられています。
2023年に発表された研究論文でも、エストロゲンの低下と月経関連片頭痛の関係が検討されています。日本産婦人科医会が2026年に公開した解説でも、月経周期に伴うエストロゲンの急激な低下は、片頭痛発作の重要な誘因として取り上げられています。
ただし、エストロゲンの低下だけで頭痛のすべてを説明できるわけではありません。片頭痛には神経系の働きや個人の体質なども関係しており、ホルモン変動は発作を誘発する要因の一つです。
月経前から頭痛が始まるのもホルモン変動が関係する
生理が始まってから頭が痛くなる人だけでなく、生理の数日前から頭痛が始まる人もいます。
これは、月経前のホルモン変動がすでに始まっているためです。生理前の頭痛は、月経前症候群(PMS)の症状として現れる場合もありますが、片頭痛の発作として起こっている可能性もあります。
特に、毎月ほぼ同じ時期に頭痛が発生し、ズキズキする痛みや吐き気を伴う場合は、月経関連片頭痛を疑う手掛かりになります。
ホルモン以外にも頭痛を悪化させる要因がある
生理中は、腹痛や腰痛、睡眠の質の低下、食欲の変化などが重なり、普段より体調が不安定になることがあります。
次のような要因も、頭痛の発生や悪化に関係します。
- 睡眠不足や寝過ぎによる生活リズムの乱れ
- 食事を抜くことによる空腹や血糖値の変動
- 水分不足や発汗による脱水
- 仕事や人間関係による精神的ストレス
- 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用
- 首や肩の筋肉の緊張
日本の頭痛診療ガイドラインでも、月経周期のほか、睡眠の過不足、ストレス、空腹、脱水などが片頭痛の誘発・増悪因子として挙げられています。
つまり、生理中の頭痛はホルモンだけが原因とは限りません。複数の要因が重なって症状が強くなっている可能性があります。

【症状を比較】月経関連片頭痛と緊張型頭痛の違いは?ズキズキ・吐き気に注目
生理中の頭痛を見分ける際に重要なのが、痛み方と一緒に現れる症状です。
代表的なのは、月経関連片頭痛と緊張型頭痛です。どちらも頭痛ですが、痛みの性質や悪化する状況、対処方法には違いがあります。
月経関連片頭痛はズキズキする痛みや吐き気が特徴
月経関連片頭痛は、月経周期に関連して繰り返す片頭痛です。
典型的には、頭の片側または両側にズキズキと脈打つような痛みが現れます。中等度から重度の痛みになることがあり、階段を上ったり歩いたりするだけで悪化する場合もあります。
主な特徴は次のとおりです。
- こめかみや目の周辺がズキズキする
- 頭の片側だけでなく両側が痛む場合もある
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 光や音、においに敏感になる
- 身体を動かすと痛みが強くなる
- 仕事や家事を続けるのが難しくなる
日本頭痛学会によると、片頭痛の発作は通常4~72時間続きます。また、月経に関連する発作は、それ以外の時期の発作と比べて重く、持続時間が長く、薬が効きにくいことがあります。
緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるように痛む
緊張型頭痛は、頭全体や後頭部を締め付けられるような痛みが特徴です。
片頭痛のように脈打つ痛みではなく、頭に重いものを乗せられたような圧迫感や、頭をベルトで締められたような感覚を伴うことがあります。
主な特徴は次のとおりです。
- 頭全体や後頭部が重く感じる
- 頭を締め付けられるような痛みがある
- 首や肩のこりを伴うことがある
- 長時間同じ姿勢でいると悪化しやすい
- 通常、吐き気や嘔吐は目立たない
- 身体を動かしても片頭痛ほど痛みが悪化しない
生理中は腹痛や腰痛によって身体に力が入り、無意識に肩や首が緊張することもあります。こうした身体的な負担が、緊張型頭痛に関係する場合があります。
片頭痛と緊張型頭痛の違いを一覧で比較
両者の特徴を整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 月経関連片頭痛 | 緊張型頭痛 |
|---|---|---|
| 痛み方 | ズキズキと脈打つ | 締め付けられる、重い |
| 痛む場所 | 片側または両側 | 頭全体や両側 |
| 痛みの強さ | 中等度~重度 | 軽度~中等度 |
| 吐き気 | 伴うことが多い | 通常は目立たない |
| 光・音への敏感さ | 現れやすい | 片頭痛ほど典型的ではない |
| 身体活動 | 動くと悪化しやすい | 通常は大きく悪化しない |
| 一般的な持続時間 | 4~72時間 | 30分~7日間 |
| 主な関連要因 | ホルモン変動、睡眠不足など | 筋肉の緊張、ストレスなど |
なお、片頭痛だから必ず片側だけが痛むとは限りません。日本神経学会による解説では、片頭痛患者の4割近くが両側性の頭痛も経験するとされています。
そのため、痛む場所だけで自己判断せず、痛みの性質や吐き気、光や音への過敏さなどを総合的に確認することが大切です。
【いつからいつまで?】生理前・生理中の頭痛が起こる時期と持続日数
生理中の頭痛について気になるのが、「いつ始まるのか」「何日続くのか」という点です。
月経関連片頭痛には、国際頭痛分類第3版(ICHD-3)に基づく時期の目安があります。
月経開始2日前から生理3日目までが発症の目安
国際頭痛分類では、月経関連片頭痛の発作が起こりやすい時期を、月経開始日を基準として前後2日間、具体的には月経開始2日前から月経開始3日目までと定義しています。
この期間に起こる片頭痛が、3回の月経周期のうち少なくとも2回で確認されることが診断上の基準の一つです。
さらに、月経期以外にも片頭痛が起こる場合は「月経関連片頭痛」、この期間に限って起こる場合は「純粋月経時片頭痛」に分類されます。
ただし、この期間は診断上の基準であり、すべての女性が同じ日に頭痛を発症するわけではありません。
生理中の頭痛は何日続く?
月経関連片頭痛そのものの発作は、通常の片頭痛と同じく4~72時間が目安です。
ただし、月経の前後数日間に複数回の発作が起こることもあります。そのため、頭痛が一度治まっても、翌日や翌々日に再び痛みが出る場合があります。
緊張型頭痛の場合は、30分程度で治まることもあれば、7日間続くこともあります。
注意したいのは、月経周期に伴う頭痛だからといって、長く続いても問題ないと考えないことです。片頭痛が72時間を超えて持続する場合や、痛みが強くなっている場合、吐き気や嘔吐で水分が取れない場合は、早めに医療機関へ相談してください。
毎月同じタイミングで痛むなら頭痛ダイアリーが役立つ
生理と頭痛の関係を把握するには、頭痛が起きた日と月経開始日を記録する方法が有効です。
日本頭痛学会も、頭痛ダイアリーによる記録を推奨しています。記録しておきたい項目は次のとおりです。
- 月経が始まった日と終わった日
- 頭痛が始まった日時
- 痛みの場所と強さ
- ズキズキする痛みか、締め付けられる痛みか
- 吐き気や嘔吐の有無
- 光や音、においへの過敏さ
- 服用した薬の名前と効果
- 睡眠時間、食事、水分摂取量
3周期分を比較すると、月経前後に頭痛が集中しているかどうかを把握しやすくなります。受診時にも役立つため、スマートフォンのメモやカレンダーなどを使って記録しておくと便利です。

【今日からできる】生理中の頭痛の対処法と市販薬を飲むタイミング
生理中に頭痛が起きた場合は、まず痛みの種類や強さを確認し、無理をせず身体を休めることが基本です。
片頭痛と緊張型頭痛では適した対処法が異なるため、自分の症状に合わせて対応しましょう。
片頭痛の場合は暗く静かな場所で休む
ズキズキする痛みや吐き気、光や音への過敏さがある場合は、片頭痛の可能性があります。
このようなときは、次の方法を試してみてください。
- 照明を落とした静かな場所で横になる
- スマートフォンやパソコンの画面を見る時間を減らす
- 額やこめかみを冷たいタオルなどで冷やす
- 水分を少量ずつ補給する
- 強い運動や長時間の入浴を避ける
片頭痛は身体活動によって悪化する場合があります。痛みが強いときに無理に運動したり、家事を続けたりする必要はありません。
緊張型頭痛の場合は首や肩の緊張を和らげる
頭全体が締め付けられるように痛み、首や肩のこりが目立つ場合は、緊張型頭痛の可能性があります。
次のような対処が考えられます。
- 長時間のデスクワークを中断する
- 肩をゆっくり回す
- 首や肩周辺を無理のない範囲で動かす
- 蒸しタオルなどで首や肩を温める
- 同じ姿勢を長時間続けない
ただし、片頭痛の場合は温めたり運動したりすることで痛みが悪化することがあります。症状に合わせて方法を選びましょう。
生理中の頭痛に使われる市販薬
生理中の頭痛には、一般的な解熱鎮痛薬が使われる場合があります。代表的な成分は、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。
それぞれの特徴を理解しておきましょう。
- アセトアミノフェン:頭痛や発熱などの痛みを和らげる成分。胃への負担が比較的少ないとされるが、過量服用や肝機能への影響には注意が必要。
- イブプロフェン:NSAIDsの一種で、痛みや炎症を抑える作用がある。胃腸障害などの副作用に注意が必要。
- ロキソプロフェン:NSAIDsの一種で、頭痛や生理痛などに用いられる。胃腸や腎機能などへの影響に注意する必要がある。
市販薬を選ぶ際には、成分だけでなく、持病やアレルギー、現在服用している薬との相互作用も確認してください。
胃・十二指腸潰瘍、腎臓や肝臓の病気、鎮痛薬で悪化する喘息などがある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談しましょう。妊娠中または妊娠の可能性がある場合も、自己判断でNSAIDsを使用しないでください。
また、複数の解熱鎮痛薬や風邪薬を同時に飲むと、同じ成分が重複する可能性があります。必ず添付文書を確認し、用法・用量を守ることが大切です。
頭痛薬を飲むタイミングは痛み始めが基本
頭痛薬を飲むタイミングも、症状をコントロールするうえで重要です。
片頭痛の急性期治療では、一般的に頭痛が始まった早い段階で適切な薬を使用するほうが効果を得やすいとされています。
痛みが強くなるまで我慢してから服用すると、薬の効果を実感しにくくなる場合があります。
一方、視界にギザギザした光が見えるなどの前兆がある場合は、自己判断で前兆の段階から市販薬を飲むのではなく、医師から指示された服薬タイミングに従ってください。
毎月決まった時期に強い片頭痛が起こる場合には、医師がNSAIDsやトリプタン系薬剤を使った治療を検討することもあります。月経時の短期予防療法が選択肢になる場合もありますが、自己判断で薬を先回りして服用することは避けましょう。
頭痛薬の飲み過ぎによる悪化にも注意
市販薬を頻繁に使用している場合は、薬剤の使用過多による頭痛にも注意が必要です。
日本頭痛学会が示す国際頭痛分類の基準では、頭痛が月15日以上あり、3か月を超えて一定の頻度で頭痛治療薬を使用していることなどが診断条件になります。
具体的には、トリプタンや複合鎮痛薬では月10日以上、単一成分の鎮痛薬では月15日以上の使用が基準の目安です。
これは安全に使える服薬日数を意味するものではありません。月10日程度の使用が続いている場合でも、頭痛の頻度や薬の種類によっては早めの相談が必要です。
「毎月の生理中だけだから大丈夫」と考えて鎮痛薬を使い続けるのではなく、服薬日数と頭痛の頻度を記録しておきましょう。
【受診目安】生理中の頭痛で病院に行くべき症状と危険サイン
生理中の頭痛は月経に関連した片頭痛や緊張型頭痛であることも多い一方、すべての頭痛が月経に由来するとは限りません。
特に、これまで経験したことがない痛みや、急激に発症する激しい頭痛には注意が必要です。
すぐに救急受診が必要な頭痛の危険サイン
次の症状がある場合は、月経による頭痛と決めつけず、救急対応を優先してください。
- 突然の激しい頭痛:突然発症し、短時間で痛みがピークに達する。
- 手足の麻痺やしびれ:片側の腕や脚に力が入らない、突然しびれる。
- 顔の異常:顔の片側が動きにくい、口元がゆがむ。
- 言語障害:ろれつが回らない、言葉が出てこない。
- 視覚異常:突然見えにくくなる、視野が欠ける、物が二重に見える。
- 意識や行動の異常:意識がもうろうとする、けいれんが起きる。
- 発熱と首の硬直:高熱や首の強いこわばりを伴う。
これらは、くも膜下出血や脳卒中、髄膜炎などの重大な病気で見られる可能性がある症状です。
厚生労働省の救急受診に関する案内でも、突然の激しい頭痛や、顔・手足の麻痺、言語障害などは、迷わず119番を利用すべき症状として挙げられています。
突然の激しい頭痛や麻痺、意識障害などがある場合は、鎮痛薬を飲んで様子を見るのではなく、119番に連絡してください。
救急車を呼ぶほどではなくても受診したい症状
次のような場合は、脳神経内科や頭痛外来、必要に応じて婦人科で相談することをおすすめします。
- 毎月のように強い頭痛が起こる
- 頭痛で仕事や学校、家事に支障が出る
- 市販薬を飲んでも改善しない
- 頭痛が以前より強くなっている
- 72時間を超えて頭痛が続いている
- 吐き気や嘔吐が強く、水分を十分に取れない
- これまでとは違う頭痛が新たに現れた
- 鎮痛薬を使う日数が増えている
また、生理の出血量が多く、頭痛とともに強い疲労感、動悸、息切れ、めまいなどがある場合は、貧血の有無も確認したいところです。
月経に伴う頭痛と貧血は別の問題ですが、出血量が多い人では両方が重なっている可能性もあります。
何科を受診すればよい?
受診先は、頭痛の症状と月経との関係によって選ぶとよいでしょう。
- 脳神経内科・頭痛外来:片頭痛や緊張型頭痛を詳しく調べたい場合、頭痛が繰り返す場合。
- 脳神経外科:頭部の病気が疑われる場合や、画像検査などが必要と判断された場合。
- 婦人科:生理痛やPMSが強い場合、月経不順や出血量の異常を伴う場合。
どこを受診すればよいか迷った場合は、まずかかりつけ医に相談しても構いません。緊急性のある症状がある場合は、通常の外来予約を待たずに救急対応を利用してください。

【繰り返す頭痛への対策】婦人科・頭痛外来で検討される治療と予防法
毎月のように生理中の頭痛が起こり、生活に支障が出ている場合は、痛みが出たときだけ市販薬で対処する方法から、発作そのものを減らす治療へ切り替えることも検討できます。
医療機関では頭痛の種類に合わせた薬物療法を行う
月経関連片頭痛と診断された場合、治療は大きく急性期治療と予防療法に分けられます。
急性期治療は、実際に頭痛が起きたときに痛みを抑える方法です。
比較的軽い発作ではNSAIDsやアセトアミノフェンなどが使用されます。これらで十分な効果が得られない場合には、医師の判断で片頭痛に特異的なトリプタン系薬剤などを検討します。
予防療法は、片頭痛が起こる頻度や重症度を減らすための治療です。発作が多い場合や日常生活への影響が大きい場合には、予防薬の使用が検討されます。
また、月経に関連する発作が特定の期間に集中している場合には、医師の管理のもとで月経前後の短期予防療法が選択されることもあります。
ホルモン療法は前兆の有無を確認して慎重に検討する
月経周期に伴うホルモン変動が強く関係している場合、婦人科ではホルモン療法を含めた治療が検討されることがあります。
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(OC・LEP)などは、月経困難症や月経周期に伴う症状の改善に用いられる場合があります。
ただし、片頭痛に視覚異常などの前兆を伴う人は特に注意が必要です。
日本産婦人科医会の2026年の解説では、前兆を伴う片頭痛がある場合、エストロゲンを含むOC・LEPは脳卒中リスクとの関係から禁忌とされています。
したがって、月経関連片頭痛だからといって自己判断でピルを始めることは適切ではありません。頭痛の種類、前兆の有無、喫煙歴、血栓症のリスクなどを医師に確認してもらう必要があります。
毎日の生活習慣を整えて頭痛の誘因を減らす
薬による治療と並行して、日常生活の見直しも大切です。
特に意識したいのは、睡眠・食事・水分補給の3つです。
- 睡眠:毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、睡眠不足や寝過ぎを避ける。
- 食事:朝食を抜かず、長時間の空腹を避ける。
- 水分:こまめに水分を取り、脱水を防ぐ。
- 運動:頭痛のないときに無理のない範囲で身体を動かす。
- ストレス管理:休息時間を確保し、緊張をため込まない。
特定の食べ物をすべて避ける必要はありません。片頭痛の誘因には個人差があるため、食事や睡眠、天候などと発作の関係を記録し、自分にとっての誘因を見つけることが現実的です。
生理中の頭痛が毎月の生活を妨げている場合は、我慢することを前提にせず、婦人科と頭痛診療の両方の視点から治療方針を考えることが大切です。
【よくある質問】生理中の頭痛に関するFAQ
Q1:生理中に頭がズキズキ痛むのはなぜですか?
A1:エストロゲンの急激な低下によって片頭痛が誘発されている可能性があります。月経関連片頭痛では、こめかみや頭の片側、両側などに脈打つような痛みが現れ、吐き気や光・音への過敏さを伴う場合があります。
Q2:生理中の頭痛に吐き気がある場合は危険ですか?
A2:片頭痛では吐き気や嘔吐を伴うことがあります。ただし、繰り返す嘔吐で水分が取れない場合や、突然の激しい頭痛、麻痺、意識障害などを伴う場合は、速やかに医療機関へ相談してください。突然の激しい頭痛や神経症状があれば119番が必要です。
Q3:生理中の頭痛は何日くらい続きますか?
A3:片頭痛の一般的な発作時間は4~72時間です。月経前後に複数回発作が起きると、数日にわたって頭痛を感じることもあります。72時間を超えて連続する場合や、症状が悪化する場合は受診してください。
Q4:生理中の頭痛には市販の鎮痛薬を飲んでもよいですか?
A4:アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの市販薬が使用される場合があります。ただし、持病や妊娠の可能性、ほかの薬との飲み合わせによって適した薬は異なります。添付文書を確認し、判断に迷う場合は薬剤師に相談してください。
Q5:頭痛薬は生理が始まる前に飲んでもよいですか?
A5:一般的には頭痛が始まった早い段階で急性期治療薬を使用することが基本です。月経前からの短期予防療法が適している場合もありますが、これは医師が頭痛の周期や薬の種類を確認したうえで計画するものです。自己判断で予防的に服用することは避けましょう。
Q6:生理中に毎回頭痛が起こる場合は病院に行くべきですか?
A6:毎月繰り返す頭痛で仕事や学校、日常生活に支障が出る場合は、脳神経内科や頭痛外来への相談がおすすめです。月経不順や強い生理痛、PMSを伴う場合は婦人科にも相談するとよいでしょう。
まとめ:生理中の頭痛は原因を見極めて適切な治療につなげよう
生理中に頭が痛くなる背景には、エストロゲンの低下による月経関連片頭痛や、首・肩の緊張による緊張型頭痛など、複数の要因があります。
ズキズキする痛みや吐き気、光や音への過敏さがある場合は片頭痛、頭全体が締め付けられるような痛みがある場合は緊張型頭痛が考えられます。ただし、症状だけで確定診断することはできません。
まずは痛みの種類に合わせて休息や水分補給などのセルフケアを行い、必要に応じて市販薬を適切に使用しましょう。鎮痛薬を使う日数が増えている場合は、薬剤の使用過多による頭痛にも注意が必要です。
特に、毎月強い頭痛が繰り返される場合や、市販薬が効かない場合は、脳神経内科や婦人科で相談することが改善への近道になります。
突然の激しい頭痛や麻痺、言語障害、意識障害などがある場合は、生理によるものと判断せず、すぐに救急対応を利用してください。
大切なのは、生理だから頭痛が起きても仕方がないと我慢し続けないことです。月経周期と頭痛の関係を記録し、自分の症状に合った治療を見つけることで、毎月の痛みを軽減できる可能性があります。
主な医学的根拠資料
- 日本頭痛学会『頭痛の診療ガイドライン2021』
- 日本神経学会「片頭痛・緊張型頭痛」
- 日本産婦人科医会「片頭痛がある女性の月経困難症の治療」
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品使用上の注意
(出典: 頭 が 痛い 生理 中(Yahoo!ニュース))