【全4試合を時系列で検証】朝倉海のUFC戦績一覧と決着
朝倉海のUFCキャリアは、2024年12月のデビューから2026年8月まで、明確に2つの時期に分けられる。
前半はフライ級での2連敗、後半はバンタム級での2連続KO・TKO勝利だ。
UFC公式の試合記録と大会結果を照合すると、次のようになる。
UFC通算・2026年10月30日現在
KO・TKO勝利
一本負け
| 試合日 | 対戦相手 | 階級 | 結果・決着 |
|---|---|---|---|
| 2024年12月7日 | アレシャンドレ・パントージャ | フライ級 | 2R 2分05秒 一本負け |
| 2025年8月16日 | ティム・エリオット | フライ級 | 2R 4分39秒 ギロチンチョーク負け |
| 2026年5月30日 | キャメロン・スモザーマン | バンタム級 | 1R 1分50秒 KO勝ち |
| 2026年8月29日 | アオリ・チロン | バンタム級 | 2R 34秒 KO・TKO勝ち |
※大会開催地の現地日付を採用。エリオット戦は日本時間では2025年8月17日。UFC公式結果を基準に整理。
1. UFC 310:アレシャンドレ・パントージャ戦(2024年12月7日)
結果:2ラウンド2分05秒 一本負け
UFCフライ級タイトルマッチ
朝倉海のUFCデビュー戦は、いきなり王座挑戦という大舞台だった。
対戦相手は当時のフライ級王者、
試合は2ラウンドまで進んだものの、最後はパントージャにリアネイキドチョーク(裸絞め)を極められ、2分05秒で一本負けとなった。
UFC参戦初戦でタイトルを獲得するという目標は達成できなかった。
ただし、デビュー戦からタイトルマッチを任されたこと自体、UFCが朝倉海の知名度と実績を高く評価していたことを示している。
2. UFC 319:ティム・エリオット戦(2025年8月16日)
結果:2ラウンド4分39秒 一本負け
ギロチンチョーク(マウンテッドギロチン)
約8か月ぶりの再起戦で対戦したのは、経験豊富なフライ級ファイター、
この試合は、パントージャ戦とは異なる意味で厳しい結果となった。
日刊スポーツの試合報道によると、朝倉は1ラウンドに打撃でペースをつかみ、ジャッジ3人全員が朝倉を支持していた。
しかし2ラウンドに入ると状況が一変。エリオットのタックルでテイクダウンを許し、立ち上がろうとした際にギロチンチョークを仕掛けられた。そのまま脱出できず、タップアウトとなった。
3. UFCファイトナイト・マカオ:キャメロン・スモザーマン戦(2026年5月30日)
結果:1ラウンド1分50秒 KO勝ち
バンタム級転向初戦
2連敗から約9か月。朝倉海はバンタム級に戻って再出発した。
相手はアメリカのキャメロン・スモザーマン。
試合では開始直後から積極的にプレッシャーをかけ、右ストレートをヒットさせて相手を後退させる。その後、左フックを当ててダウンを奪い、追撃によって試合を終わらせた。
決着は1ラウンド1分50秒のKO勝ち。
UFC公式の大会結果でもKO(打撃)として記録されている。
注目すべきは、単なる勝利ではなく、朝倉らしいパンチの破壊力をUFCの舞台で発揮したことだ。
この勝利によってUFC初勝利を達成し、2連敗からの流れを変えた。
4. UFCファイトナイト上海:アオリ・チロン戦(2026年8月29日)
結果:2ラウンド34秒 KO・TKO勝ち
対戦相手:アオリ・チロン
2026年8月29日、上海で行われた
対戦相手はモンゴル出身のアオリ・チロン(Aoriqileng)だった。
1ラウンドは互いに大きな決定打を出せない展開。しかし2ラウンドに入ると、朝倉が左ハイキックをクリーンヒットさせ、相手を大きく揺さぶった。
さらに近距離でのアッパー、膝蹴り、パンチの連打で追撃。最後はレフェリーが試合を止めた。
決着タイムは2ラウンド開始から34秒。
UFC公式の試合結果では、左ハイキックと打撃によるKOとして記録されている。
この勝利によって、朝倉はバンタム級転向後2連続フィニッシュを達成した。
【なぜ2連敗から復活できた?】ティム・エリオット戦の敗因と階級変更
朝倉海のUFCキャリアを理解するうえで、最も重要なのがフライ級からバンタム級への転向だ。
単純に対戦相手との相性だけで2連敗を説明することはできない。本人のインタビューからは、減量とコンディションがパフォーマンスに影響していたことが分かる。
ティム・エリオット戦の敗北理由は何だったのか
ゴング格闘技が掲載した試合後の分析・取材によると、朝倉は試合中のギロチンチョークについて、自身のミスだったと振り返っている。
特に重要なのは、エリオットがギロチンを得意とすることを陣営も把握していた点だ。
事前に何度も練習していた動きだったにもかかわらず、本番では立ち上がり際に対処できなかったという。
つまり、敗因を整理すると次のようになる。
- 1ラウンドは打撃で優位に進めた。
- 2ラウンドにタックルからテイクダウンを許した。
- 立ち上がる際にギロチンチョークを受けた。
- 得意技への対策を準備していたにもかかわらず、実戦でミスが出た。
ここから見えてくるのは、打撃能力だけでなく、組み技への対応やポジションの切り替えがUFCで勝つための課題だったということだ。
フライ級での減量がパフォーマンスに影響
朝倉は2026年5月の日刊スポーツのインタビューで、階級変更の理由について説明している。
UFC参戦当初は、フライ級が自分に合うと考えていた。しかし2試合を経験したことで、減量の厳しさや試合当日のパフォーマンスを考慮し、バンタム級に戻す判断をした。
さらに2026年8月のENCOUNTの単独インタビューでは、フライ級では減量そのものが練習の中心になり、力や集中力が落ちていたと振り返っている。
これは大きな転換点だ。
フライ級は125ポンド(約56.7kg)、バンタム級は135ポンド(約61.2kg)。10ポンドの差は約4.5kgになる。
朝倉にとっては、単に体重の上限が変わっただけではなかった。
減量に費やす負担を抑え、技術練習や試合に向けた調整に集中しやすくなったのである。
バンタム級転向後に見えた3つの変化
| 比較項目 | フライ級時代 | バンタム級時代 |
|---|---|---|
| 体重管理 | 厳しい減量が課題 | 減量負担が軽減 |
| 試合結果 | 2試合連続一本負け | 2試合連続KO・TKO勝ち |
| 本人の評価 | 力や集中力への影響を指摘 | パワー・スピード・自信の向上を実感 |
| 今後の課題 | 組み技への対応 | 上位選手との実力証明 |
特に興味深いのは、朝倉本人がバンタム級ではパワーとスピードが増し、より自信を持って戦えると説明していることだ。
階級変更によって突然技術が身についたわけではない。持っていた能力を発揮しやすい条件に戻したことが、連勝につながったと考えられる。
【2026年最新ランキング】朝倉海はUFCバンタム級で何位?
2026年10月30日時点で、朝倉海はUFC公式プロフィール上、バンタム級の現役選手として掲載されている。
一方、UFC公式ランキングのバンタム級トップ15には、朝倉の名前は掲載されていない。
つまり、現状は2連勝を達成したものの、公式ランキング入りはまだ果たしていないという段階だ。
UFCバンタム級のランキング上位
10月27日更新の公式ランキングでは、次の選手たちが上位に位置している。
| 順位 | 選手 |
|---|---|
| 王者 | ペトル・ヤン |
| 1位 | メラブ・ドバリシビリ |
| 2位 | ショーン・オマリー |
| 3位 | ソン・ヤドン |
| 4位 | ウマル・ヌルマゴメドフ |
| 5位 | マリオ・バウティスタ |
| 6位 | コーリー・サンドヘイゲン |
朝倉が今後目指すべきなのは、このトップ15に入ることだ。
2026年9月8日のSherdogの報道によると、朝倉は自身のYouTubeチャンネルで、バンタム級で2連続フィニッシュ勝利を収めたことを踏まえ、次はランキング上位の選手と対戦できる可能性に期待を示していた。
また、8月29日の上海大会後には、トップ15の選手なら誰とでも戦いたいという意向を示している。
朝倉海の次戦・今後の対戦相手は?
2026年10月30日時点で、次戦の対戦相手と開催日は正式発表されていない。
現段階で注目したいポイントは3つある。
1. ランキング入りを懸けた試合: 2連続フィニッシュ勝利を評価され、トップ15の選手との対戦が組まれるか。
2. 組み技への対応: フライ級時代に課題となったテイクダウンやサブミッションへの防御を、上位選手相手に証明できるか。
3. 連続KOの再現性: スモザーマン戦、アオリ・チロン戦で見せた打撃の爆発力を、より実力の高い相手にも発揮できるか。
特定の選手との対戦が決まったわけではない。まずは次戦の正式発表とランキングの変動が焦点になる。
【プロ通算23勝6敗】UFC戦績とRIZIN時代の実績は別に見る
朝倉海の成績を調べる際、混同しやすいのがUFC戦績とプロ総合格闘技の通算戦績だ。
2026年10月時点の公開記録では、次のように整理できる。
プロ総合格闘技通算
UFC通算
UFCバンタム級
公開試合記録の集計。プロ総合格闘技戦績にはUFC参戦前の試合も含む。
MMA専門の選手データベースやUFC公式プロフィールでも、朝倉海のプロとしてのKO勝利数は15、一本勝利数は3と記録されている。
朝倉はRIZIN時代にバンタム級を主戦場として活躍し、堀口恭司、マネル・ケイプらとの対戦でも知られる。
その実績を踏まえると、2026年のバンタム級復帰は、単なる階級変更ではなく、過去に実績を残したカテゴリーでUFCの頂点を目指す再挑戦でもある。
【よくある質問】朝倉海のUFC結果に関するFAQ
Q1:朝倉海のUFC通算戦績は何勝何敗?
A1:2026年10月30日現在、2勝2敗。パントージャ戦とエリオット戦で敗れた後、スモザーマン戦とアオリ・チロン戦で2連勝している。
Q2:朝倉海はUFC 310で誰に負けた?
A2:2024年12月7日、当時のフライ級王者アレシャンドレ・パントージャに2ラウンド2分05秒、リアネイキドチョークで一本負けした。
Q3:ティム・エリオット戦の敗因は?
A3:2ラウンドにテイクダウンを許し、立ち上がる際に得意のギロチンチョークを仕掛けられたこと。朝倉自身も試合後、対策していた動きでミスが出たと振り返っている。
Q4:キャメロン・スモザーマン戦の結果は?
A4:2026年5月30日のUFCファイトナイト・マカオで、1ラウンド1分50秒にKO勝ち。右ストレートから左フックにつなげて勝利した。
Q5:アオリ・チロン戦の結果は?
A5:2026年8月29日のUFCファイトナイト上海で、2ラウンド34秒にKO・TKO勝ち。左ハイキックからアッパーや膝蹴り、パンチの連打につなげた。
Q6:朝倉海は現在フライ級とバンタム級のどちらで戦っている?
A6:バンタム級。フライ級での2連敗を経て階級を戻し、2026年5月と8月に連続KO・TKO勝利を挙げた。
Q7:朝倉海のUFC次戦はいつ?対戦相手は誰?
A7:2026年10月30日時点で正式発表はない。本人はバンタム級トップ15の選手との対戦を希望している。
まとめ:朝倉海のUFCキャリアは2026年から新局面へ
朝倉海のUFC結果を振り返ると、2024年のパントージャ戦、2025年のティム・エリオット戦での連続一本負けから、2026年のバンタム級転向による2連続KO・TKO勝利へと、大きな変化を遂げている。

UFC通算は2勝2敗、プロ総合格闘技通算は23勝6敗。数字だけを見ると五分の成績だが、階級ごとに分けるとフライ級0勝2敗、バンタム級2勝0敗という対照的な結果になっている。
今後の焦点は、ランキング上位の選手との対戦だ。スモザーマン戦とアオリ・チロン戦で証明した打撃力を、さらに強い相手にも通用させられるか。そして、フライ級時代に課題となった組み技への対応をどこまで改善できるか。
2026年の朝倉海は、UFCでの再出発を成功させた段階にある。次戦は単なる3連勝への挑戦ではなく、世界のバンタム級トップ戦線に食い込めるかを占う重要な一戦になりそうだ。
主な情報源:UFC公式選手プロフィール・公式試合結果・公式ランキング、日刊スポーツ、ENCOUNT、ゴング格闘技、Sherdog、MMA Fighting。情報基準日:2026年10月30日。 (出典: 朝倉海 ufc 結果(Yahoo!ニュース))