【横浜港シンボルタワーを徹底解説】入場無料の展望スポットと港湾信号の仕組み
1986年完成。本牧ふ頭に建つ港の管制施設
横浜港シンボルタワーは、1986年(昭和61年)7月に完成した港湾施設です。横浜市が整備した本牧ふ頭D突堤の緑地に建ち、高さはアンテナ部分を含めて58.5mあります。

マリンタワーと決定的に違うのは、観光を主目的とした施設ではないことです。タワーの下階にある本牧船舶通航信号所から、横浜港に出入りする船舶に向けて交通信号や海上交通情報を提供しています。
つまり、展望台は一般来場者向けの施設でありながら、タワーそのものは港の安全を支える実務的な役割を担っているのです。
横浜港シンボルタワーの入場料は無料
大きな魅力は、展望室・展望ラウンジともに入場無料であることです。
展望室は地上36.5mにあり、晴れた日には三浦半島や房総半島、東京湾アクアライン、富士山などを望めます。
さらに、地上12.5mの柱に支えられた半円形の展望ラウンジもあります。こちらからは横浜ベイブリッジや大黒ふ頭、コンテナターミナル、港を行き交う船舶を眺められます。
単純に高い場所から街を見るというより、港の風景を間近で観察できることが、この施設ならではの価値です。
タワーの周囲には広い芝生の緑地があり、散策やピクニックにも利用できます。休憩所では飲み物や軽食なども販売されています。普通車205台を収容できる駐車場も整備されていますが、駐車料金は別途必要です。
横浜港シンボルタワーの営業時間【2026年】
営業時間は季節によって変わります。平日・土日祝日で基本的な開場時間は変わりません。
| 期間 | 開場時間 |
|---|---|
| 1月1日~2月28日 | 9:30~16:00 |
| 3月1日~7月20日 | 9:30~17:30 |
| 7月21日~8月31日 | 9:30~20:00 |
| 9月1日~10月31日 | 9:30~17:30 |
| 11月1日~12月31日 | 9:30~16:00 |
2026年10月30日現在は、9:30~17:30の期間です。11月1日からは16:00閉場に切り替わるため、秋から冬に訪問する場合は注意してください。
また、閉場時間の40分前までに公園・駐車場への入場が制限され、展望室と展望台エレベーターは閉場30分前に利用終了となります。
2026年の施設点検日は6月9日、11月10日です。年末年始は12月30日から1月3日まで休業します。特に11月10日は訪問を避ける必要があります。
横浜港シンボルタワーへのアクセスは市営バス26系統
横浜港シンボルタワーは本牧ふ頭の奥に位置するため、横浜マリンタワーのように最寄り駅から徒歩数分という立地ではありません。
公共交通機関を利用する場合、便利なのが横浜市営バス26系統です。
- 横浜駅前から:大さん橋経由で約40分。
- 桜木町駅前から:大さん橋経由で約25分。
- 降車停留所:横浜港シンボルタワー。降車後すぐ。
施設公式の交通案内では、26系統の運賃は大人220円、小児110円と掲載されています。
ここで見落としやすいのが、バスの運行と施設営業時間の関係です。26系統の横浜港シンボルタワー行きは、施設の営業時間に合わせて運行されます。営業時間外は、ひとつ手前の「海づり桟橋」が発着場所になります。
つまり、施設が閉まっている時間帯に同じバス停まで行けると思っていると、目的地まで到着できない場合があります。帰りのバスも含め、事前に時刻表を確認しておきましょう。
車の場合は、本牧ふ頭出口から約10分、新山下出口から約15分が目安です。駐車場は普通車205台収容で、料金は3時間以内250円、5時間以内350円、5時間を超える場合は500円です。
横浜港シンボルタワーの信号板は何を知らせている?
この施設を訪れるなら、ぜひ注目してほしいのがタワー上部の信号板です。
横浜港の航路には、公式施設案内によると1日約1,000隻以上の船舶が出入りしています。客船や貨物船が安全に航行するためには、航路の状況に応じて入航・出航を調整する必要があります。
その交通整理を担うのが、海上保安庁の本牧船舶通航信号所です。信号板ではアルファベットを使った文字信号を表示し、無線でも海上交通情報を提供しています。
代表的な信号の意味は次のとおりです。
| 表示 | 信号の意味 |
|---|---|
| Iの文字が点滅 | 入航信号。入航可能。一定条件の大型船は出航禁止 |
| Oの文字が点滅 | 出航信号。出航可能。一定条件の大型船は入航禁止 |
| Fの文字が点滅 | 自由信号。ただし全長160m以上などの大型船には制限あり |
| XI・XO・XFの交互点滅 | 信号切り替えの予告 |
| Xの文字が点滅 | 切り替え予告。航路外の船舶は待機 |
| Xの文字が点灯 | 禁止信号。港長の指示船以外は入出航禁止 |
例えば、Iの点滅は船舶が入航できる状態を示しますが、全長50m以上の船舶などには出航制限が設けられます。一方、Oは出航を認める信号です。
Fは自由信号ですが、すべての船舶が無条件に通航できるわけではありません。全長160m以上の船舶や、一定規模以上の油送船には制限が残ります。
Xの点灯は特に重要です。港長の指示を受けた船舶以外は入出航できないことを意味します。
普段は観光客の目を楽しませる展望施設の上で、こうした信号が実際の船舶交通を調整しているという点は、横浜港シンボルタワーの大きな特徴です。景色を楽しむだけでなく、港がどのように動いているのかを理解するきっかけにもなります。
【目的別に選ぶ】夜景・無料観光・本牧ふ頭の絶景ならどちらがおすすめ?
ここまでの違いを踏まえると、2施設は競合する観光スポットというより、異なる楽しみ方を提供する場所です。
横浜マリンタワーがおすすめの人
- 横浜の夜景を高い場所から眺めたい人
- みなとみらいと横浜ベイブリッジを一度に見たい人
- 山下公園や横浜中華街と一緒に観光したい人
- 駅から近く、移動に時間をかけずに展望台を楽しみたい人
- 夕方から夜にかけて横浜らしい景色を撮影したい人
特に初めて横浜を観光する人には、マリンタワーが便利です。元町・中華街駅から徒歩約1分という立地は大きな利点です。山下公園を散策してから展望台に上がり、その後に中華街で食事をするコースも組みやすくなっています。
横浜港シンボルタワーがおすすめの人
- 入場無料の展望スポットを探している人
- 大型船やコンテナターミナルを近くで見たい人
- 横浜ベイブリッジを港側から眺めたい人
- 芝生広場でのんびり過ごしたい人
- 港湾施設や船舶の交通整理に興味がある人
- 本牧ふ頭の開放的な海辺の景色を楽しみたい人
シンボルタワーは、都市型の観光施設とは違った魅力があります。大型船が動く港の景色を見ながら、芝生広場でゆっくり過ごしたい人にはぴったりです。
両方を訪れるなら移動計画が重要
2施設を同じ日に訪問することも可能ですが、山下公園エリアと本牧ふ頭は離れています。
おすすめは、午前から昼にかけて横浜港シンボルタワーを訪れ、午後以降に山下公園周辺へ移動するコースです。特に11月から2月はシンボルタワーが16時に閉場するため、先に訪問するほうが時間を有効に使えます。
その後、山下公園を散策し、夕方から横浜マリンタワーの展望台へ。日没後のみなとみらいやベイブリッジの夜景を楽しめば、昼の港と夜の都市景観という異なる横浜の表情を一日で体験できます。
なお、横浜港シンボルタワーからの移動はバスの運行時間に左右されます。乗り継ぎや待ち時間を含めて余裕を持った計画にしましょう。
【横浜ポートタワーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:横浜ポートタワーという正式名称の施設はありますか?
A1:横浜市の公式観光情報で紹介されている代表的な施設名は、横浜マリンタワーと横浜港シンボルタワーです。「横浜ポートタワー」と検索した場合は、山下公園前の106mのタワーなのか、本牧ふ頭の58.5mのタワーなのかを確認してください。
Q2:横浜マリンタワーの展望台料金はいくらですか?
A2:通常の大人料金は、デイチケットが平日1,000円・土日祝日1,200円、ナイトチケットが平日1,200円・土日祝日1,400円です。小・中学生料金や公式オンライン購入の割引もあります。特別営業日は料金が異なる場合があります。
Q3:横浜港シンボルタワーは無料で展望できますか?
A3:はい。展望室と展望ラウンジは無料で利用できます。ただし、季節ごとに閉場時間が変わるため注意してください。11月から2月は16:00閉場です。
Q4:横浜港シンボルタワーへ電車だけで行けますか?
A4:最寄り駅から徒歩で向かう一般的なアクセスではなく、桜木町駅や横浜駅から市営バス26系統を利用する方法が便利です。桜木町駅から約25分、横浜駅から約40分が目安です。
Q5:横浜マリンタワーから富士山や横浜ベイブリッジは見えますか?
A5:天候や視界の条件が良ければ富士山を望めます。また、横浜ベイブリッジやみなとみらい方面の景色も楽しめます。夜は橋や街の明かりが広がるパノラマが魅力です。
まとめ:横浜ポートタワー選びは目的と立地で決める
「横浜ポートタワー」と検索して見つかる2つの代表的な施設、横浜マリンタワーと横浜港シンボルタワーは、どちらも横浜港を象徴する存在ですが、その役割は大きく異なります。
高さ106mの横浜マリンタワーは、1961年に灯台としての機能を持って誕生した歴史ある観光施設です。現在は29階・30階の展望フロアから360度の景色を楽しめ、夜景やメディアアートも魅力です。駅から近く、山下公園や中華街と組み合わせやすい点も見逃せません。
一方、高さ58.5mの横浜港シンボルタワーは、1986年に完成した港湾施設です。船舶の安全な航行を支える信号所としての役割を持ち、展望室やラウンジは無料で利用できます。本牧ふ頭ならではの開放的な海の景色や、船舶の動きを楽しめる場所です。
失敗しない選び方はシンプルです。
- 横浜の夜景・観光・アクセスの良さを重視:横浜マリンタワー。
- 無料の展望・大型船・港湾の景色を重視:横浜港シンボルタワー。
- 横浜港を一日かけて満喫したい:両方を訪問する。
2026年は営業時間や季節ごとの閉場時刻、施設点検日にも気を配りたいところです。特に横浜港シンボルタワーは11月から営業時間が短くなります。訪問前に公式案内とバスの運行情報を確認しておけば、移動の失敗も防ぎやすくなります。
横浜の港を高層階から眺めるのか、船が行き交う港の現場で楽しむのか。目的に合わせて選べば、どちらも横浜らしさを深く味わえるスポットです。
主な情報確認先:横浜市公式サイト、横浜市観光情報サイト、横浜マリンタワー公式サイト、横浜港シンボルタワー公式サイト。 (出典: 横浜 ポート タワー(Yahoo!ニュース))