【歴代再演歴】1997年のウィーン世界初演から2025年まで
『ダンス オブ ヴァンパイア』の歴史は、1997年10月4日にオーストリア・ウィーンのライムント劇場で幕を開けました。作品の原型となったのは、ロマン・ポランスキー監督による1967年の映画『吸血鬼』です。

舞台版の脚本・歌詞を担当したのはミヒャエル・クンツェ、音楽を担当したのはジム・スタインマン。映画の物語をベースに、ゴシックな世界観とロックを融合させたミュージカルとして誕生しました。
ウィーンでの初演後は、ドイツ、エストニア、アメリカ、ポーランドなどへと広がりました。作品の権利元であるVBW Internationalの関連公式情報では、世界15か国・13言語で上演され、観客動員は1,000万人を超えると紹介されています。
日本での初演と再演の歩み
日本初演は2006年7月、帝国劇場でした。クロロック伯爵を山口祐一郎が演じ、演出を山田和也が担当。日本版の作品イメージを確立する重要な公演となりました。
東宝の公式作品紹介では、2006年の初演に続き、2009年、2011年、2015年、2019年に再演したことが紹介されています。
各公演の流れを整理すると、次のようになります。
- 1997年: オーストリア・ウィーンのライムント劇場で世界初演。
- 2006年: 帝国劇場で日本初演。山口祐一郎がクロロック伯爵を演じる。
- 2009年: 日本で再演。東京公演に加え、博多座でも上演。
- 2011年~2012年: 帝国劇場を中心に再演。翌年には梅田芸術劇場でも公演。
- 2015年~2016年: 帝国劇場、梅田芸術劇場、愛知県芸術劇場などで上演。
- 2019年~2020年: 帝国劇場から御園座、博多座、梅田芸術劇場へ全国公演を展開。
- 2025年: 6年ぶりの再演。東京建物 Brillia HALL、御園座、梅田芸術劇場メインホール、博多座で上演。
特に注目したいのは、2025年が2019年以来の再演だったことです。帝国劇場の建て替えという大きな節目を迎え、東京公演の会場も新たな劇場へ移りました。
上演場所は変わっても、山口祐一郎が長年演じてきたクロロック伯爵という作品の象徴的な存在は引き継がれています。そこに城田優という新たな伯爵役が加わったことも、2025年公演の特徴でした。
1997年の世界初演から日本での上演まで、作品の歩みは東宝の公式紹介やウィーン劇場協会の記録でも確認できます。
【チケット料金・上演時間】2025年公演の費用と観劇前の注意点
2025年のチケット料金は、全国一律ではありませんでした。東京・愛知・大阪・福岡で座席区分や価格設定が異なり、土日祝日や千穐楽には平日より高い料金が設定される会場もありました。
2025年のチケット料金
東京公演の東宝公式料金は、S席・A席・B席の3区分でした。
- S席:平日15,000円/土日祝・千穐楽16,000円
- A席:平日10,000円/土日祝・千穐楽11,000円
- B席:平日5,000円/土日祝・千穐楽6,000円
ほかの会場についても、公式掲載情報では以下の料金が確認できます。
- 御園座:S席15,500円、A席10,000円
- 梅田芸術劇場メインホール:S席15,000円~16,000円、A席10,000円~11,000円、B席5,500円~6,000円
- 博多座:A席15,500円~16,000円、B席10,500円~11,000円、C席5,500円~6,000円
博多座はA・B・C席、東京はS・A・B席というように、座席区分の名称も異なります。単純にS席同士、A席同士を比較するのではなく、各劇場の座席表と料金をセットで確認することが大切です。
なお、これらはすべて2025年公演時の料金です。次回公演が発表された場合、同じ料金体系が採用されるとは限りません。
上演時間は約3時間5分
第一幕
休憩
第二幕
合計185分・約3時間5分(2025年博多座公演の公式案内)
2025年の博多座公式案内によると、上演時間の内訳は第一幕70分、休憩30分、第二幕85分です。合計すると185分、約3時間5分になります。
昼公演が13時開演の場合、終演予定は16時05分。夜公演が18時開演の場合は21時05分です。ただし、これは2025年博多座公演の時間設定であり、実際の進行状況によって前後する可能性があります。
3時間を超える作品なので、観劇当日は終演後の交通機関や食事の予定にも余裕を持たせたいところです。遠方から観劇する場合は、帰りの新幹線や飛行機の時間を詰めすぎないよう注意しましょう。
チケット購入で気をつけたいこと
2025年公演では、主催者の同意がない有償譲渡が禁止され、特定興行入場券として販売された公演もありました。正規販売窓口を利用することが基本です。
また、出演者の変更があった場合でも、公演中止を除いて他日への振り替えや払い戻しができない旨の注意事項が設けられていました。
次回公演でチケットを購入する際は、価格だけでなく、出演者の変更に関する規定、座席の見え方、リセール制度、販売元の条件まで確認しておくと安心です。
【作品の魅力と観劇ガイド】なぜ何度も再演されるのか
『ダンス オブ ヴァンパイア』が長く再演されてきた背景には、単なる吸血鬼物語では終わらない舞台構成があります。
1. ゴシックホラーとコメディの絶妙なバランス
作品の舞台は、雪に閉ざされたトランシルヴァニア。古城、吸血鬼、血を求める伯爵という要素だけを見れば、正統派のゴシックホラーです。
しかし、実際の物語にはコミカルな人物描写やユーモラスな場面が豊富に盛り込まれています。アブロンシウス教授の研究への執着や、臆病なアルフレートの恋愛模様など、恐怖と笑いが交互に訪れる構成です。
ホラーが苦手な人でも、コメディや音楽劇として楽しめる余地があります。一方、シリアスな恐怖表現だけを求める観客には、作品の軽快な部分が意外に感じられるかもしれません。
2. ジム・スタインマンによるロック音楽
音楽を担当したジム・スタインマンは、壮大なロックサウンドで知られる作曲家です。重厚な旋律と力強い歌唱が、伯爵の威厳や吸血鬼たちの妖しい世界観を際立たせます。
脚本・歌詞のミヒャエル・クンツェとの組み合わせも、この作品の個性を形づくる重要な要素です。セリフだけでは伝えきれない欲望や葛藤を、音楽によって大きく表現しています。
舞台版は1967年の映画を原作としながらも、音楽とダンスによって独自のエンターテインメントへと発展しました。
3. 舞台と客席が一体になるフィナーレ
東宝の作品紹介で繰り返し紹介されている見どころの一つが、ヴァンパイアたちと観客が一体となるフィナーレです。
上島雪夫による振付と大人数のダンス、迫力のある音楽が重なり、舞台上の世界が客席まで広がっていくような演出が特徴です。
一般的なストーリー重視のミュージカルとは異なり、物語を見届けるだけでなく、舞台全体の熱量を体感することに大きな魅力があります。
どんな人におすすめ?観劇前の判断基準
初めて観劇する人は、次のポイントを参考にすると作品との相性を判断しやすくなります。
おすすめできる人
- ロックミュージカルや迫力ある歌唱が好きな人
- ゴシックな衣装や古城を舞台にした物語が好きな人
- ホラーとコメディの両方を楽しみたい人
- 大人数によるダンスや群舞が好きな人
- 同じ役を演じる俳優の違いを比較して楽しみたい人
好みが分かれる可能性がある人
- 終始シリアスなホラー作品を期待する人
- 静かな演劇や写実的な人間ドラマを好む人
- 3時間程度の長時間公演が苦手な人
- 音量の大きなロック音楽が得意ではない人
【プロの結論】作品の本質は伯爵の存在感と舞台全体の熱狂
この作品を評価するうえで重要なのは、クロロック伯爵だけに注目しないことです。
山口祐一郎や城田優が演じる伯爵は、物語の中心となる人物ですが、作品の魅力はサラ、アルフレート、教授、ヴァンパイアたち、そしてダンサーやアンサンブルを含めた舞台全体の構成によって生まれています。
また、再演のたびにキャストが変わることは、作品の寿命を延ばす要素にもなっています。同じ脚本と音楽を使いながら、俳優の声、身体表現、役柄へのアプローチが異なるため、過去の公演を知る観客にも新しい発見があります。
2025年のWキャストは、その違いを楽しめる代表的な例でした。次回公演が決まった際も、単に出演者の知名度で判断するのではなく、誰がどの役を演じるのか、どの公演日に出演するのかを確認することが、満足度の高い観劇につながります。
【よくある質問】ダンスオブヴァンパイアに関するFAQ
Q1:ダンス オブ ヴァンパイアの2026年公演はいつ開催されますか?
A1:2026年10月31日現在、東宝から2026年の新規公演日程や次回公演の正式発表は確認できません。直近の日本公演は2025年5月から7月に開催された全国4都市公演です。
Q2:2025年公演のクロロック伯爵とサラは誰が演じましたか?
A2:クロロック伯爵は山口祐一郎と城田優、サラはフランク莉奈と中村麗乃のWキャストでした。アルフレートは太田基裕と寺西拓人、アブロンシウス教授は石川禅と武田真治が演じました。出演者は公演日によって異なります。
Q3:ダンス オブ ヴァンパイアの上演時間は何時間ですか?
A3:2025年博多座公演の公式案内では、第一幕70分、休憩30分、第二幕85分で、合計約3時間5分でした。次回公演では上演時間が変更される可能性があります。
まとめ:次回公演を待つなら2025年の実績と公式発表を確認
ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』は、1997年のウィーン世界初演から国際的な人気を獲得し、日本でも2006年の初演以降、繰り返し再演されてきた作品です。
2025年公演では、山口祐一郎・城田優のクロロック伯爵、フランク莉奈・中村麗乃のサラ、太田基裕・寺西拓人のアルフレートなど、注目度の高いWキャストが実現しました。東京建物 Brillia HALL、御園座、梅田芸術劇場メインホール、博多座を巡る全国公演も終了しています。
2026年10月31日時点では、次回公演の日程や新キャストは正式発表されていません。過去の再演実績は今後の上演を期待する材料になりますが、次回公演の決定を意味するものではありません。
今後の情報収集では、東宝の公式公演案内を第一の確認先とし、劇場の公演予定や出演者の公式発表を照合するのが確実です。特に次回公演が発表された際には、会場・料金・上演時間だけでなく、Wキャストの出演日程まで確認しておきましょう。
吸血鬼の妖しい魅力、ジム・スタインマンのロック音楽、舞台と客席を巻き込む圧倒的なフィナーレ。次にクロロック伯爵が舞台に帰ってくる日を楽しみに待ちたい作品です。
主な情報源:東宝『ダンス オブ ヴァンパイア』公式公演案内・キャスト情報・公演スケジュール、御園座、博多座、梅田芸術劇場、STARTO ENTERTAINMENT、ウィーン劇場協会(VBW)。公演・料金情報は2025年の記録に基づきます。 (出典: ダンス オブ ヴァンパイア(Yahoo!ニュース))